『歎異抄』と福音 第二十二回 ただ一向に念仏すべし
東京基督教大学教授 大和昌平 福音書記者たちのように、耳の底に留まる親鸞の言葉を『歎異抄』前半の十章にわたり書き記した唯円は、後半十一章から十八章で親鸞と異なる教えを難じていく。浄土真宗で異端的な教えは、異義あるいは異安 […]
野の草を見つめながら 第5回 道ばたのハルジオン
フォトグラファー 市川五月 今月の表紙の花は、きっと日本人なら誰もが目にしたことのある花だと思います。 そう、ハルジオン(春紫苑)です。 ハルジオンは、秋に咲くキク科のシオン(紫苑)に見立て、春に咲くということから、ハル […]
295 時代を見る眼 発達障害を知る [1] 発達障害バブル ―過剰診断VS過小診断―
臨床心理士・公認心理師 森 マミ 昨今「発達障害」はテレビでも頻繁に取り上げられ、出版物の刊行も後を絶ちません。発達障害の人はそんなに増えたのでしょうか。 増えてはいないという方の多くは、「昔は発達に凸凹がある子どもを社 […]
キリスト教信仰の核心を明快に語る
日本キリスト改革派教会 引退教師 望月 明 『とこしえに祭司であるキリスト―ヘブル人への手紙講解』村瀬俊夫 著 B6判 2,000 円+税 いのちのことば社 この書は、著者が牧師引退後に、長年牧会された蓮沼キリスト教会で […]
キリスト者としての歩みを振り返る助け
単立 ニューライフキリスト教会 牧師 豊田信行 『情緒的に健康なリーダー・信徒をめざして―内面の成長が、家族を、教会を、世界を変える』 ピーター・スキャゼロ 著 鈴木茂・鈴木敦子 訳 B6判 2,800円+税 いのちのこ […]
新連載 けっこうフツーです―筋ジスのボクが見た景色
第1回 重度障害者として、クリスチャンとして 黒田良孝 (くろだ・よしたか) 1974年福井県生まれ。千葉県在住。幼少の頃に筋ジストロフィー症の診断を受ける。国際基督教大学卒。障害当事者として、大学などで講演活動や執筆活 […]
本ソムリエが惚れた1冊
編集者に聞いてみました 今月のソムリエ いのちのことば社 出版部 編集者S 『キリストの復活』 メリル・C・テニイ 著 湖浜馨 訳 四六判 125頁 1,300円+税 お薦めしたい本はたくさんありますが、必ず読んでおきた […]
リレー連載 牧師たちの信仰ノート 第九回 「危機なくして成長なし」③
太田和功一(おおたわ・こういち) KGK主事・総主事、IFES副総主事・東アジア地区主事を経て、現在クリスチャンライフ成長研究会総主事。 今まで二十代と三十代の初めに経験した危機と恵みについてふり返ってみましたが、今回は […]
私はこう読んだ―『聖書 新改訳2017』を手にして
最終回評者 松元 潤 北海道聖書学院学院長・日本福音キリスト教会連合北栄キリスト教会牧師(四月より若葉キリスト教会) 牧会の現場から 「通読がしやすくなった」というのが、率直な第一印象でした。日本語が私たちの日常会話によ […]
『歎異抄』と福音 第二十一回 親鸞の悲しみ|唯円はユダか?|
『歎異抄』と福音 第二十一回 親鸞の悲しみ|唯円はユダか?| 哲学者の梅原猛が一月十五日に九十三歳で亡くなった。『隠された十字架|法隆寺論』は日本古代史に新風を吹き込んだ。法然や親鸞への愛着は深く、親鸞と違い法然は書きづ […]
野の草を見つめながら 第4回 スクランブル交差点の奇跡
フォトグラファー 市川五月 この日は写真集のために渋谷に撮影に行こうと決めていた日でした。 「こんな感じで撮影できたらいいな」というイメージがいくつかあり、渋谷へ向かいました。渋谷の街は、学生時代にhi-b.aに通ってい […]
時代を見る眼294 心の平安 [3]「もう一人の自分」が示す愛
精神科医 堀江通旦 私たちの心をかき乱す原因は日常生活のあらゆるところに潜んでいます。それらにすぐに対処できるように、私たちの心と体には生まれつきアラームシステムが備わっています。大抵の場合は原因がコントロールできればア […]
本ソムリエが惚れた1冊 『主よ、みこころを教えてください』
『主よ、みこころを教えてください』 ある英国の説教者 著 湖浜馨訳 B6判 200頁 1,900円+税 あえて、本名を名のらず、ある英国の説教者として出版されていることにも、大きな感動とそこから謙遜を学ばせていただきます […]