野の草を見つめながら 第8回 写真集を通して

フォトグラファー 市川五月

写真集『都会に咲く小さな草花さえも』(いのちのことば社フォレストブックス)を出してから、いろいろな感想をいただけてとても感謝な日々を過ごしています。
先日、教会の方から「会社の後輩に本をプレゼントしたら素敵な感想をもらったので伝えるね」とメールをもらいました。それは、こんな内容でした。「あの本を読んで、幸せに寝てる。ありがとうと本の作者さんに伝えてほしい。」
会社の後輩Aさんは、数年前にお父さんを亡くされたそうです。きっと、毎日ぐっすり眠れずにいたのかなと思うと、この写真集が用いられたことをとても嬉しく感じました。
義理のお母様にプレゼントしたTさんからは、「とても感動し、ちょっぴり涙が出てしまいました。今度もっと詳しくお話ししたいわ。ありがとう」とのお母様からの感想を伝えてくれました。涙が出たのは、きっと神様が触れてくださったからだと思います。
これが一人ではなく、何人もこういった感想をいただけているのは神様の働きです。このような感想をいただけるとは、「こう用いられてほしい」という祈りと願いが聞かれたようでとても嬉しいです。
私の写真や言葉にではなく、神様のみことばに力があるから、できるだけたくさんのみことばを入れました。
まだ聖書を読んだことのない方が、自然と聖書の言葉を読んでいるような本になってほしいと思って作りました。
写真を通して神様を伝えたいという思いは、写真を始めた10代の頃からありましたが、写真集ができたことで、より自然に伝えられているような気がします。
私のタイミングではなく、神様のタイミングでできたこの写真集は、神様のものです。この写真集がますます必要な人の手元に届くように、今この文章を読んでくださっている皆さんにもお祈りしていただけたら幸いです。
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「それから、イエスは彼らに言われた。『全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。信じてバプテスマを受ける者は救われます。しかし、信じない者は罪に定められます。』」
(マルコ16:15―16)