礒川 道夫
ライフ企画 プロデューサー

　「いつもカレーライスは家で食べてるから、高いお金を払ってまでも、一流シェフの作ったカレーライスを食べる必要は感じない」という人がいる。一流のカレーライスを食べたことのある人は、「やっぱり本場ものは違う。何とか皆にこの味を体験してもらいたい」と思う。

　ドン・モーエン、ダーリン・チェック、ロン・ケノリーといった世界的に有名なPraise＆Worshipのリーダーたちのコンサートを生で体験するといつも同じことを感じる。

　彼らは一、二度来日しているが、いつも東京、大阪であり、地方の方々は新幹線や飛行機で参加していただかなくてはならなかった。だから集会後のアンケートには、私の住む都市でもぜひ開催してほしいとの要望が必ず多くあり、そこで思いきって今回は、横浜、名古屋での開催を企画した。

　ツアー最終日の名古屋。900人の会衆に拍手で迎えられて舞台に登場したロン・ケノリーは、祈りからスタート。そして「シング・アウト」を歌い始めると、会衆は舞台近くに集まり始め、早くもスタンディング状態。愛知県にはブラジルからの日系人の方も多く、日本よりもブラジルの方でロン・ケノリーのことは有名なので、歓声もひときわ高い。

　今日本は、ブラックゴスペルブーム。ロン・ケノリーのサウンドは、ブラックゴスペルファンの心を打つ音楽でもある。さらにコンサートの途中で歌う彼の息子たち「ケノリーブラザーズ」のリズム、神への賛美は、同世代の人々に共感を与えていた。

　ロン・ケノリーの愛の配慮も感じる。年配の方々もたくさんいらっしゃることがわかると、トラディショナルな賛美歌も歌い、コンサートの最後にはゴスペルの意味も説明、そして決心も促す。新しい方が教会に行きやすいように、牧師たちも壇上で紹介した。

　帰り際、ある方がつぶやいていた。「こんなに恵まれるコンサートだったら、もっと友人を誘えば良かった。」

　横浜で開催したPraise＆Worshipセミナーも好評で、その模様を収録したセミナーＣＤもぜひ聴いていただきたい。（詳しくはライフ企画 TEL03-3353-7440まで）