特集 五感に響く言葉―日常が礼拝に

五感に響く言葉―日常が礼拝に
イラストレーター・漫画家 のだますみ

 

「サラ・ヤング追悼」という記事のタイトルを見た瞬間、息を呑んだ。目の奥が痛くなり熱いものが溢れ出た。その名は毎朝目にしている。イエス様とわたしの豊かな交わりを導いてくれる本の表紙に記されているからだ。
わたしがヤング氏の著作と出合ったのは、教会の婦人会の学びの際だった。そこで氏の『わたしは決してあなたをひとりにしない』を皆で読み、分かち合い祈る時をもっていた。初めて開くその本の文面に驚いた。聖書のメッセージが、神様からわたしへのことばに置き換えられ、あたかも神様から直接語りかけられているように書かれていたからだ。
「わたしのもとに来て静かに座り、わたしの恵みを受けなさい。あなたの心を静かな池のように整えて、わたしの注ぎこむどんな思いも受け止められるように……。この日がどんな難題をもたらしてくるか考えるときも、わたしの豊かさの中で心を落ちつけなさい。プレッシャーを切り抜けられるかどうか心配して、疲れはててしまわないこと―。常にわたしを見つめ、わたしと心を通わせて、この日を一緒に歩き抜こう。」(同著 二三三~二三四頁)
感動したわたしは早速ディボーション用にと本を購入した。それからは毎朝、今日はイエス様からどんな語りかけがあるだろうとラブレターを開くような期待をもってページをめくってきた。聖書の真理に基づく情感溢れる語りかけは具体的で、日常と礼拝がひとつとなる助けをしてくれた。その後も引き続き他の著作に親しんできた。
これまで著作を通してイエス様とどれほど深い交わりが与えられてきたことだろう。きっとわたしだけではない。世界中の読者たちの人生が、決して枯れることのないいのちの泉で満たされてきたことだろう。みずみずしい神様の愛をひしひしと感じる、五感に響くような言葉の数々。そのすばらしい世界を分かち合ってくださったヤング氏と、氏をこの世界に遣わしてくださった神様に心からの感謝をお捧げしたい。

 

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『わたしは決してあなたをひとりにしない
主イエスの声に耳を澄ます366日』

サラ・ヤング 著 佐藤知津子 訳
四六判 384頁 定価2,200円(税込)
いのちのことば社

 

ディボーションガイド「manna(マナ)」が休刊することとなりました。長い間、毎日の聖書通読のためご愛用くださった教会よりご寄稿いただきました。

 

霊的な食材定期便として
用いていました
香住丘キリスト福音教会 牧師 野村幸生

ディボーションガイド「manna(マナ)」は、当時のライフセンター福岡書店店長の勧めで、創刊号の二〇〇九年の九月号から使用していました。
私は早朝に用いていました。その日の聖書通読箇所を、それから「マナ」に引用している聖書箇所と解説を読み、その日の気象予報とともに私の感想を「メール定期便」として、希望者三十四名に送信し分かち合いました。
それから希望する教会員(四十三名)には「祈祷依頼メール」を送信していました。ある日は「今日の『マナ』の通読箇所はヨハネ一章です。諸事情により教会に集えない兄弟姉妹のために、教会の交わりにとどまり、信仰生活が守られるように祈り合いましょう(略)」。
また二〇二一年六月から教会員有志六名で二週間に一回、LINEの音声通話で「マナ」の通読箇所の分かち合いもしていました。
定期的に分かち合いをすることで聖書通読の励みになっていました。聖書を通読することで聖書全体を読むことができます。またいろいろな立場の方々による解説により、偏りなく聖書を全体として理解することができ、その日の霊的な糧となっていました。
ですから、「マナ」の休刊はとても残念です。「マナ」はいわば私の「霊の糧」の「食材提供定期便」でした。しかしこれからも霊の糧を得るために教会員とともにディボーションに励みたいと思います。