今年のクリスマスに贈りたい
聖書のメッセージが込められた絵本
翻訳者に聞いたオススメの1冊 『ジーザス・バイブルストーリー』

ジーザス・バイブルストーリー
旧新約聖書のお話ジーザス・バイブルストーリー
旧新約聖書のお話

サリー・ロイド・ジョーンズ
絵:ジェイゴ・シルバー
訳:廣橋 麻子
税込価格:2,940
いのちのことば社

翻訳者・廣橋麻子さんに聞いた「ここが読みどころ」

 この本を初めて読んだ時の印象はいかがでしたか。また、翻訳後、最初の印象と変わったところはありますか。
 今まで子どもに読み聞かせたり、一緒に読んできた、子供向け聖書とは少し違い、先がもっと読みたくなるような印象を持ちました。翻訳している最中から、これはいくつかの短いお話の集合体ではなく、一つの壮大な物語なんだ、というコンセプトが明確になっていき、最初に受けた印象がさらに強められました。

 翻訳で特に気を使ったのは、どんな点ですか。
 原文の持つすばらしい感性と表現を損なわないようにしつつ、日本語が独自にもつ豊かな表現に置き換える点に気を使いました。翻訳中、図書館で子どもが借りてくる絵本の名文や表現、雰囲気を思い出すことが何度もありました。

 この本の良い点は、どんなところでしょうか。
 「福音とは何か」が、どのページにも含まれているところではないでしょうか。御子イエス・キリストをこの世に人間としておくった神の救いの計画が、どの話にも、また、全体を通しても見ることができます。それだけでなく、読者が、単なるむかしのおとぎばなしではなく、自分自身の個人的な救いのストーリーとしても読み取れるところが、世界中で愛読されている理由ではないかと思います。

 こんな読み方をすると良い、楽しいというようなアドバイスはありますか。
 ご家庭で読み聞かせをしていただく以外に、たとえば、私の周囲では、クリスチャンスクールで複数の学年の、あるいはバイリンガルのクラスや、英会話のクラスなどでも用いています。先が気になるような展開なので、最初だけ感情たっぷりに読み聞かせをしてあげたら、字の読める子たちは続きを自分で読みたがるかもしれません。あとは、インターネットでfacebookのファンページをのぞいてみるのも面白いかもしれません。世界中のファンの多さにびっくりします。

 子ども向けに作られていますが、大人も楽しむ要素はありますか。
 聖書を読んでも、よく意味がわからない、何か心に響かない、という時に、普通の聖書と並べて読んでみてはどうでしょう。私自身も、翻訳中、何度も読んで知っている個所なのに、映画のワンシーンのようにリアルに迫ってくるものを感じて、涙したり、笑ったりしたことが何度かありました。

 聖書の流れを追った絵本はたくさんありますが、この本ならではの特長は?
 著者が謝辞をのべているティモシー・ケラー博士(ニューヨーク、リディーマー長老教会)の説教にも見られるのですが、聖書のどこからでもイエス・キリストについて語られている点ではないでしょうか。旧約聖書のこんなところから、まさかイエスについて語れるとは!という驚きとともに、深い納得を得られるのは、他の絵本では今まで感じなかった点です。