Amazing Grace 第1回 栄光の光 ~今月の山~ 八ヶ岳

ベアンテ・ボーマン
プロフィール
スウェーデン出身。宣教師。チェロ奏者。1980~2011年まで東京交響楽団の首席チェロ奏者を務める。現在は、ソロや室内楽、客演首席チェロ奏者としての演奏活動を行う一方で、チャペルコンサートをはじめとする宣教の働きにも携わる2003年9月に公募部門で全日本山岳写真協会賞を受賞。全日本山岳写真協会会員。

 

八ヶ岳の阿弥陀の南陵に登るのには約5 ~ 6 時間かかります。あるとき、2500 メートル地点にテントを張って4 日間過ごしました。この場所の1 月の天候は通常、夜間でマイナス20 度です。

ある日の昼頃、この時期にしては非常にめずらしく雨が降りました。夜は凍るような寒さで、雨が木の枝に氷の結晶を形成します。翌朝の日の出には、太陽は氷の結晶をまばゆい光で照らしました。

この地上で、私たちは試練、悲しみ、痛みという形で闇を経験しますが、天国にはもはや死も、悲しみも、叫びも、苦しみもなく、イエス・キリストによって救われた聖徒たちの涙はすべて洗い流されます。過去のすべてのものが取り除かれるからです(黙示21 章4 節)。

黙示録21 章11 節は、「都には神の栄光があった。その輝きは最高の宝石に似ていて、透き通った碧玉のようであった」と、黙示録22 章5 節は「もはや夜がない。神である主が彼らを照らされるので、ともしびの光も太陽の光もいらない」と語っています。

主の栄光の光は、すべての宝石を突き刺し透明なガラスのようにします。八ヶ岳の美しい朝日は、天国で体験できる永遠の栄光のほんの一部なのです。