書評Books 一にも二にもわかりやすい英語学習法

字幕翻訳家/元ワーナー・ブラザース映画製作室長 小川政弘

いやぁ、いい本が出ました!
英語を学びたいクリスチャンにはもちろん、聖書に興味のある人ならだれにでもわかりやすい英語学習の本です。

なんといっても、著者はバイブル・スクールの校長をなさりながら、英語講演の通訳、翻訳、執筆もこなされる、押しも押されもしない英語の大家なのに、この本を読んでいて、そんな“偉い”匂いが全くしない。それどころか、「私は留学もしたことがない、実は英会話はあまり得意じゃない、英語は独学でマスターした」などとおっしゃるので、読むほうは、「へぇー、じゃ私でも、ひょっとして大丈夫かな」という気にさせてくれます。

そして、本の始めから終わりまで、まるで少人数のクラスで楽しくお話をしているような文体で書いておられるので、とにかく読みやすく、楽しい。英語は“楽しんで”学ぶにかぎります!
次にすばらしいのが、ご自分で体得された英語学習の大切なポイントを、ズバリと述べておられるところです。それは、英語学習の四つの機能、①読む、②書く、③話す、④聞くのうち、「聞く」ことを徹底せよということ。そして、そのための最高のテキストとして「聖書」を挙げておられることです。

私は映画会社の現役時代、試写室で毎日のようにネイティブの英語をスクリーンから聞き、それが英語力の向上にかなり役立ちました。また、それが聖書ドラマだったりすると、聞いただけでわかる割合が、普通の映画ならせいぜい半分ぐらいのところ、八、九割ぐらいまで上がったので、先生のおっしゃるこの二つのポイントはまさに的を射ています。

「聖書の英語は世界で最も美しい英語」(本文二四頁)との言葉に大きくうなずきながら、この本のお勧めにしたがって「聖書で英語をマスターする」ことに、どうぞチャレンジしてみてください。あなたの世界が、大きく深く広がると思います。

『聖書で英語を習得する』
長田 晃 著
藤井哲郎 監修
B6判 1,200円+税
フォレストブックス