羊毛に関わる小さなお話 第12回 ほんものの光

羊毛フェルト作家 泉谷千賀子

冬の夜空に、星が瞬く頃になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
街の光が賑やかすぎて、星に気づかないこの頃です。人々は闇を消そうと電気をつけますが、電気を消したときにほんものの光が見えるように思います。
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地図も電気もない大昔、旅人は心細かったことでしょう。星の光、神様の愛だけを目印に歩み続けたのでしょうか。私も偽りの光を消して、心を整えてキリストの降誕を待ち望みたく思います。
今月は小さなスズメさんも一緒に、心から感謝してお祝いしましょう。

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる」 (マタイ1・23)

この1年、未熟な作品と拙い文章をご覧いただき、ありがとうございました。愛のレンズを通して写してくださった写真家の酒井様、編集の皆様、手にしてくださったたくさんの皆様に心からお礼を申し上げます。季節の折々に神様の愛を深く感じる日々でした。感謝の気持ちでいっぱいです。どうぞ恵み豊かなクリスマスをお迎えください。
またいつかどこかで、ほっこりとお目にかかれますように。