What’s New 米国、ビリー・グラハムライブラリーを訪問して思う

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

大学卒業後、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)の映画部門ワールドワイド映画に配属された。「塩狩峠」「断絶」「逃走」「ジョニー」「隠れ家」などの16ミリ映画を持って、1週間から長いときで20日間ほど1人で伝道旅行に出かけた。アメリカで制作された映画のラストには、ビリー・グラハム師のクルセードの場面が出てくる。吹き替えなので映画の中でのビリー・グラハム師は、日本語で話している。何度も観ているので頭に残っているフレーズがある。「しかし聖書ではこう言っている」だ。
ビリー・グラハム師がメッセージを始めた頃のアメリカは、「聖書ではそう言っているかもしれないが、現実はね」といったリベラルなキリスト教が主流だったと聞く。ところが、ビリー・グラハム師は聖書信仰に立ち返り、「現実はそうかもしれないが、聖書では……」と、神、罪、十字架、復活をストレートに語った。
その方針は無名のときから、今日までまったく変わっていない。今回訪問したアメリカ、ノースカロライナ州のシャーロットにある「ビリー・グラハムライブラリー」を観て一番感じたことである。

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日本にも、天に召されたクリスチャンの記念館としては、賀川豊彦記念館や三浦綾子記念文学館などがあり、一見個人をたたえているようだが、実は彼らの働きを通して、背後に働いている神の存在を見た人に感じさせる。
ライブラリーというと図書館を想像するが、ビリー・グラハムライブラリーも上記の記念館同様、ビリー・グラハム師の働きを紹介しつつ、一貫して流れているテーマは神の愛である。歴代の大統領就任式の宣誓に立ち会い、共産圏でも福音を語り、日本では1967年、1980年、1994年に来日して、大きな大衆伝道を行ったビリー・グラハム師。彼は、歴代の大統領も参加した9.11の追悼礼拝でメッセージも行っている。
「聖書のみ」という方針は、東日本大震災でも活躍した援助団体「サマリタンパース」の総裁でもある息子のフランクリン師、そして孫のウィル師にも引き継がれている。
そのウィル師を招いて、2013年9月には、福島・郡山、そして東京・新宿で伝道フェスティバル「Celebration Of Love」が開催される。ゲストには、両腕なき愛のゴスペルシンガー、レーナ・マリア。さらに、6人のアーティストによる日本初「朗読、映像、音楽によるイエス・キリストの生涯」のプログラムにも期待していただきたい。どうかご友人を誘って参加してほしい。
また日本にもビリー・グラハムライブラリーのような、イエス・キリストを紹介するテーマパークができないかと願っている。

Celebration Of Love
9月30日(月) 18:00開場/18:30開演
会場:新宿文化センター *手話通訳あり
個人参加:当日3,000円
前売り2,500円→1,500円(BGEA提供)
詳しくはhttp://www.wlpm.or.jp/col/

問い合わせ : ライフ・クリエイション(いのちのことば社)
Tel.03-5341-6927 Fax.03-5341-6928
E-mail : lk@wlpm.or.jp

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