NEWS VIEWS FACES ドン・モーエン ワーシップコンサート ワーシップセミナーレポート

礒川道夫
チーフプロデューサー

ドン・モーエン 7月23日~25日までドン・モーエンのワーシップコンサートが神奈川、東京、大阪と行なわれた。関東は4年ぶり、関西は6年ぶりであったためか、どの会場も満席、静かな中に、神の臨在を感じさせる礼拝だった。『今まで賛美を歌うことが心苦しいことがたくさんありましたが、今日私の口に賛美を授けて下さいました』といったアンケートに代表されるように、クリスチャンの一人として、何か忘れているものを思い出させてくれたワーシップだった。

 今回は、東京で初めてドン・モーエンワーシップセミナーが行なわれた。平日の夕方4時15分からのスタートにもかかわらず150人近い方々が参加してくださったのは、日本の礼拝の中でのワーシップリーダーの大切さが少しずつ浸透してきたからだろうか。

 セミナーの一部を誌上で再現しよう。

 ドン・モーエンが強調したのは、「ワーシップリーダーは、自分自身であること」ダーリン・チェックのように、マイケル・W・スミスのようになる必要はない。「すべてを忘れてもこれだけは覚えていてほしい」と語っていたので、とても重要なことなのだろう。

 神が一人一人をワーシップリーダーとして立てられたので、賛美をリードするにあたって、誰かのようになる必要はない。この言葉に頷かされる。

 音楽のスタイルを礼拝の中心にしてはいけない。礼拝の中心は、「神のみことば」と「イエスの名」であって、音楽のスタイルではない。当然、ワーシップリーダーが注目される。

 だから、ワーシップリーダーになるには、その動機が探られる。名誉やお金のためではいけない。もちろん日本ではワーシップリーダーになってもお金がもらえるわけではないが。神の召しが大切なのである。そして、そのワーシップで何が起こるかを期待しなくてはいけない。ある時、フロリダの保守的な教会でリハーサルをしていたら、一人のクワイアメンバーが叫びだした。「片方の耳が聞こえる」この方は20年間、片方の耳が聞こえなかったそうだが、リハーサルで賛美の練習をしている時に奇跡が起こったそうである。また本人がうまくいかなかったと思う時に神の栄光が現れることもある。ある教会で奉仕した時、「今日はうまくいかなった」と落ち込んだそうだ。控え室に帰ると、その教会のことを知るバンドメンバーが、「今日は良かった。この教会ではいつもは誰も立ち上がったりしないが、今日は会衆が立ち上がって賛美していた。よほど感動したのだろう」神が何かをしようとしていることを、自分の力でしてはいけない。ドン・モーエンも最初からこんなワーシップリーダーだったのではない。一番初めにCDを製作する時、プロデューサーをクビになってしまった。指揮だけをするように言われたが、頭に来て帰ってしまった。けれども車を運転している時、聖霊様の声を聴く。「Uターンして、指揮をしなさい」その声に従ったので、今の自分があると。従うことがワーシップリーダーには求められているのだ。そんな彼の新譜「HIDING PLACE」をぜひ聴いてほしい。