NEWS VIEWS FACES 「きみは愛されるために生まれた」は究極の神からのラブソング

「きみは愛されるため生まれた」
礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフ・プロデューサー

 CD「きみは愛されるため生まれた all for you」が、発売以来2ヶ月あまりで、出荷数が5,000本にせまる勢いで用いられている。インディーズ業界では、年間で2000本を販売するのが大変な現状の中で、この勢いはメジャーにせまる勢いである。

 2003年には槇原敬之がSMAPに提供した「世界に一つだけの花」がミリオン・セラーとなった。「小さい花や 大きな花 一つとして同じものはないから、No.1にならなくても いい もともと特別な Only one」

 No.1ではなく、Only oneだという「存在の肯定」に、若い人から年配の方々までが共鳴し大ヒットしたわけである。

 「存在していることの肯定」は、実は聖書の価値観である。神が一人、一人を創ったのだから、各自に目的や、存在の意味がある。人と比較して生きる進化論的な発想からは出てこない。現代の日本は、比較の時代である。オギャーと生まれた時から、あなたの子は何グラムと比較され、いつ歩いたと比較され、どこの幼稚園に入ったと比較され、学校に入れば、偏差値で比較される。受験戦争に勝利して有名大学に入って卒業しても、世は成果主義の時代。勝ち組と負け組に分かれる。成功している時は、存在が認められるが、失敗すれば、存在感を失う。

 でも本当は違うのではないかと思っているから、「世界に一つだけの花」のような歌のメッセージに涙するのだろう。そういう意味では、「世界に一つだけの花」は、聖書の価値観を伝える、日本人向きの「ゴスペル」なのかもしれない。

 韓国のイ・ミンソプが作った「きみは愛されるため生まれた」も同じ温かみをリスナーに与える。「きみは愛されるため生まれた きみの生涯は愛で満ちている」と 始まるこの曲は、単純で、ストレートで、説明する必要のない神のラブ・ソングである。究極的に、「存在を肯定する」この曲は、異常とも思える事件が続いている、ジメジメとしたこの日本に、何か大きな影響を与える起爆剤のような気がする。

 あのぺ・ヨンジュンも好きな曲の一つだとも言われ、雑誌「CDジャーナル」でも『「愛されるため生まれた」と心から訴えるメッセージソング』と評されたこの曲を、日本中で流行って、年間3万人もの自殺する人が一人でも減ればと願っている。