風色のカレンダー 15 想い出のアルバム

想い出のアルバム
相馬幸恵
ミニチュアクラフト作家

 昔はよく、父が作ってくれた古びたアルバムを押入から出して眺めていました。

 それには幼いころの私のモノクロ写真にコメントが添えられ、さらに当時の雑誌の記事やお菓子の空き箱の切り抜きが一緒に貼ってありました。きっと父も楽しんでアルバム作りをしていたのでしょう。

 私自身も、旅のアルバム作りなどは大好きです。OL時代に海外へ行ったときには、飛行機のチケットやミュージアムの入場券、レストランのチラシまでも切り抜いて貼ったりして、旅の想い出作りに精を出したものです。

 スクラップブッキングというクラフトがありますが、それも主婦が古く痛んだ写真を修復しながら整理し直したのが始まりだと聞きました。アメリカの9.11事件以来、家族を大切にする思いが強まり、アルバム作りがずいぶん流行ったようです。家族への愛情と結びついたクラフトは、いつまでも残り続け、人の心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。