近刊予告 『おはなしのへや
-お母さんのための絵本の旅』

私の人生、子育てに終わっていいの?
自分の才能が台無しじゃない……。
そう嘆いているお母さんはいませんか。

 『おはなしのへや-お母さんのための絵本の旅』の著者、澤谷由美子さん(54)もそんなお母さんの一人でした。教会では牧師夫人、家庭では3人の母。「いったい自分の人生はいつからはじめればいいの」。そう考え、もやもやしている時に、幼い子どもを持つお母さんが、一緒に集い悩みを分かち合える場所をつくりたいと願い、教会の片隅にあるログハウスで絵本の読み聞かせをする「おはなしのへや」をはじめた。

 そして、次第に絵本の魅力に引き込まれていく。絵本には子どもだけではなく、お母さんをも励ますメッセージがあることに気が付き、語らずにはおられないと、絵本を題材に若い母親たちに語りはじめた。14年間の集大成が、今夏、本として出版された。

 澤谷由美子さんは「お母さんとはとても素敵なもの」と言う。子育ても、自己実現のプロセスであり、子どもと一緒に自分も成長していく、そして、自己を没して他者のために生きる人生もとても尊いと、若いお母さんを励ますのである。

『おはなしのへや―お母さんのための絵本の旅』7月発売
新刊
おはなしのへや
―お母さんのための絵本の旅―
澤谷由美子著
14年にわたって母と子を対象とした読み聞かせと懇談会を続けてきた著者によるエッセイ集。出会いから結婚、出産、心の自立まで、人生のそれぞれの段階で出会った絵本や自身の体験を織りまぜながら、女性の「自分育て」を考える。成長していくすべての女性に贈る励ましの一冊。
B6判 定価1,470円