ブック・レビュー 神の栄光を現すとき私たちの人生は満たされる

 『無駄でなかったと言える生き方』
マイケル・オー
キリスト聖書神学校 校長

ジョン・パイパー博士ほど、私の霊的生活と召しに影響を与えた人はいません。その衝撃は、博士を友人と呼べるようになるずっと以前、博士の本から始まりました。パイパー博士は、今日の教会にとって預言者の声であり、すべてのクリスチャンにみことばによるチャレンジを与えています。博士は、召しの中心と信じていることを情熱をもって宣言し、実践しています。すなわち、私たちは神の栄光を現すときに、満たされるということを。このメッセージは、本書ではっきりと美しく鳴り響いています。
著作を日本語で出版する話を博士としたとき、最初に出すべき本はすぐにわかりました。私は、日本のクリスチャン(と多くのノンクリスチャン)の心に希望と挑戦と恵みと情熱とをもって語りかける本がいいと思いました。神が〝日本のクリスチャンの生活を変革”するために用いられ、それにより、彼らが福音の力によって〝社会を変革する”助けとなる本がいいと思いました。それは間違いなく本書、『無駄でなかったと言える生き方』でした。
この本の伝えるメッセージは明らかです。クリスチャン一人ひとりに、華々しく祝福された、非常に高価なたった一つの人生が与えられていること。人生と救いの目的は、生活のあらゆる領域で神を知り、神に栄光を帰すことであるということ。そして、刹那的な空しい欲求に突き動かされて生きる危険性と、その損失についても警告しています。人は誰でもリスクを恐れます。人間関係、金銭、仕事、健康に関するリスクを減らすために、私たちは働き、学び、我慢します。その点では、確かにクリスチャン生活はリスクがあり、多くの犠牲を払わせますが、しかしそれらはすべてを得させるものでもある、というのです。
私たちは、二〇一四年にジョン・パイパー博士を日本にお迎えするのを楽しみにしています。多くの方々が、私が博士と初めて会ったときのように、自分の人生に深い影響を与えた本を書いた人物と会う機会を得てくださることを願っています。私が今日本にいるのは、パイパー博士の本を通して、神がみわざをなされたからなのです。

『無駄でなかったと
言える生き方』
ジョン・パイパー 著
岡山美知子 訳

B6判 1,890 円
いのちのことば社