ビデオ 試写室◆ ビデオ評 104 キリスト者なら必ず見ておきたいDVD
「葬儀」「日本の宗教行事」

『葬儀』『日本の宗教行事』
古川第一郎
日本キリスト改革派 南越谷コイノニア教会牧師

 1925年(大正14年)、日本は侵略を始め、破滅の道を歩み始めていました。そのとき、日本のクリスチャン人口は16万人。当時の指導者賀川豊彦は、「もし日本に百万人のクリスチャンがいれば、きっと日本の国は立ち直ります。だから、愛の実践によって、福音を伝えて行きましょう」と呼びかけて「百万人救霊運動」を始めました。そして、私が17才で洗礼を受けたころ(1967年)、教会の先生は「日本のクリスチャンは百万人」と教えてくれました。賀川豊彦が目標にした「百万人」は、約40年の間に達成されていたのです。それからさらに40年経ちましたが、日本のクリスチャンは増えていません。

 しかし、NHKの調査では、日本人の30%の人がキリスト教に好感を持っています。つまり、「潜在的なクリスチャン」は多いのですが、洗礼を受け、教会生活をする人は少ないのです。その一つの理由は、冠婚葬祭です。お盆、法事、お墓参り、お葬式などの儀礼の場で、家族や親族などとのトラブルを起こしてしまうことへの恐れです。「そういう点で、穏やかに折り合いをつけていけるでしょうか?」この問いに答えるのが、この二枚のDVDです。

1.『葬儀』

 5つのパートに分かれています。
  1. キリスト教の死生観 (日本人の死生観と聖書の死生観の違い) 
  2. キリスト者が仏式の葬儀に参加する場合(挨拶、香典、焼香をどうするかなど、千代崎秀雄牧師が詳しく話し、シミュレーションが行われます。)
  3. キリスト教の葬儀の実際(自分の家族が亡くなったとき、まずどうするか? 召天の祈りから納骨式まで、一連の葬儀の意味と注意点を、キリスト教葬儀社ナザレ企画の西田氏が親切に説明し、シミュレーションが入ります。)
  4. 葬儀費用、遺言書など(大金をかけなくても、立派な葬儀ができることがわかります。自分の葬儀についての遺言書の作り方も教えてくれます。)

2.『日本の宗教行事』

 数々の異教的な年間行事や人生儀礼。「参加した方がいいのか、やめたほうがいいのか」。その判断の4つの原則を示し、具体的な問題に当てはめてシミュレーションをします。『日本人の生活習慣とキリスト教』などの著者、勝本正實牧師が導いてくれます。
  1. お守り(起源と目的/異教的な意味があるか?/証の観点から、など)
  2. お正月(初詣で、松飾り、鏡餅、喪中などを検討)
  3. お盆(盆踊り、迎え火、送り火、精霊流し、七夕などを検討)
  4. 誕生と成長(お雛さま、端午の節句、七五三、節分など)
  5. 法事と弔い上げ(法事の意味、戒名、仏壇などについて。法事にどう参加するか、など。もと僧侶の松岡広和牧師がわかりやすく説明しています。) 
 こういうことに明快な答えを与えられるなら、勇気が出てきます。DVDだけは、ぜひ全てのクリスチャンと求道者に見てもらいたいものです。