「聖書力」を身につける ◆聖書的視点の基礎を知る

大倉 寧 
日本福音キリスト教会連合 青梅キリスト教会 伝道師

私の属している教会では「信徒聖書学校」を行って、信徒説教者として奉仕してもらう方々の学びを実施しています。これまでに学校を修了した兄弟たちが、すでに十名近く礼拝説教者として立てられています。
さまざまな科目を教会に所属する教職者が担当していますが、私はその中で新・旧約聖書の各クラスを担当しています。その学びの中心に『聖書 新改訳〈注解・索引・チェーン式引照付〉』を用いています。月一回の限られた時間で新旧約全体をどのように学ぶかというのがこのクラスの課題でしたので、諸論の基礎を学ぶのに分量的にもちょうどよいということがあるのです。
クラスにおいて一番気をつけていることは、どれだけ深く広く学ぶか、ということよりは、福音的な聖書信仰からずれないということです。日本人はよく活字に弱いといわれることがあります。
いろいろな立場の出版社より出ているキリスト教関連書籍には、福音的聖書信仰からはずれているものが散見されます。聖書を学ぼうと思い一般書店に入り、書名で判断して手に取ることには実は注意が必要となってくるのです。そのような意味でも、手早く用いるのに最適で、聖書的視点の基礎を知るために、全書の緒論にひととおり目を通しておくのに最適です。聖書通読の最初にも、前提を知るか知らないかでは見えてくるものも変わってくるのです。
また、信徒としてのリーダーの育成が教会の課題ですが、今後、教会における求道者や若い人たちの指導を信徒説教者の皆さんに対応してもらうことにもなります。この聖書を持ってもらうことで、注釈や付録を用いればさまざまな聖書の質問について解答や説明をすることができます。ぜひ、そのようなことを求めている方々には持ってもらいたいと願っています。

『 聖書 新改訳 〈注解・索引・チェーン式引照付〉』
【予約受付中!】
2015年2月28日まで
≪2015年4月~6月 入荷予定≫
A5判 上製 箱入 2,464頁
定価8,640円(8,000円+税)