エクレシア
――欧州に集められた
神の家族を訪ねて 第5回 羊小屋が教会に ――創立1周年を迎えたオランダ南部日本語キリスト教会

内村伸之
ミラノ賛美教会牧師

2013年3月に、神様の不思議な導きで、オランダ南部に新しい教会、その名もオランダ南部日本語キリスト教会(JCSN-Japanese Church of the Southern Netherlands)が誕生しました。この教会のスタートは、ジョン&朝子ペイトン・ファミリーが、この地に転居し、取得した農家の羊小屋が、礼拝堂としてささげられたことに端を発します。12名のメンバーで出発し、毎月1回の礼拝と毎週1回の週日の家庭集会・聖書の学びをもってキリストの体、すなわちエクレシアとしての交わりを深めています。
 私も創立以来、毎月の礼拝と平日の集会の奉仕、また信徒リーダーを建て上げるための学びをさせていただいています。今は、子どもたちも与えられてCSも始まり、20名前後の兄弟姉妹(それも5か国以上の!)とともに礼拝を守る恵みにあずかっています。
 礼拝ではオランダ語での朗読や祈り、日本語のメッセージと英語の同時通訳など、さまざまな国の言語が用いられています。
 かつては羊たちが寒さをしのいだり、養われるために使われていた家畜小屋が、教会メンバーの手作業で改装され、今はイエス・キリストを「私の羊飼い」と告白する者たちが集い、祈り、賛美をささげ、みことばに耳を傾けているのです。
 近隣には、世界的に有名な家電メーカー、フィリップスの本社があることでも知られているアイントホーフェンという都市があり、そこから、日本人の留学生やデザイナー、音楽家たちなど、絶えず新しい方を神様は加えてくださっています。礼拝前に、羊小屋の中で、皆で持ち寄ったランチをともに分かち合い、礼拝の後はティータイムの団欒があり、温かな雰囲気の中でみことばに触れ、バプテスマに導かれる者が起こされています。ヨーロッパのキリストの体の一部としてオランダに新しく生まれたエクレシアを、公同の教会の一部として覚えていただき、この地での在外邦人宣教の広がりのためにお祈りいただければ幸いです。