自分の死を看取る 天国からのメッセージ

近藤 裕

「PHPほんとうの時代」や「週刊朝日」などでも
取り上げられた、話題の一冊!異色のカウンセラーが遺した
良き死を迎えるための人生論死への備えはできていますか?

「ひと言、天国よりご挨拶申し上げます」
教会内外で数多くの魂をケアし、82歳で逝去したセラピストの遺稿。人生、老い、病、死について、聖書のことばを交えながら語る。生前に録音し、自身の告別式で流した「お別れの言葉」を収録。

本文・奥様による「あとがき」より「喜ぶ者といっしょに喜び、泣くものといっしょに泣きなさい」(ローマ人への手紙12章15節)それがすべての癒しの真髄である。「悲嘆という感情の大切さを良く知る仲間や家族」の配慮が大切である―今日ここに集まってくださった皆様と夫の思い出を分かち合うことができ、哀しいけれど、心は満たされています。(中略)哀しいけれど、寂しいけれど、幸福です。今はただ、彼が用意してくれた、愛のクッションに包まれて、悲嘆の海に沈んでいたいと思います。すべてを神様におゆだねし、立ち上がれる日はいつか来ると。私が、この悲嘆から立ち上がったとき、世の何らかの光になれることを、彼は期待してくれているように思います。
【著者紹介】近藤 裕サイコセラピスト、教育学博士(臨床心理)。1928年生まれ。西南学院大学を卒業。九州大学教育心理学教室で学び、米国へ留学。1963年から5年間、日本バプテスト連盟・百合丘キリスト教会牧師。1971年から米国の病院で心理相談室長として12年間勤務。帰国後は、東京女子大学の講師などを務めた。2010年9月、召天。著訳書は100冊を超える。

【目次より抜粋】
第一章 生き方について幸せとは何か絶望からの生還
第二章 老い方について米国で見た悲惨中高年の五つの課題
第四章 死に方について死に対する、さまざまな態度「自分らしい死」とは
第五章 死の美学と死ぬ瞬間私の「死の美学」「死ぬ瞬間」
【読者の反響】「日々どう生きていくか」が「どう死ぬか」に影響してくるということを改めて教えられました。私に与えられている能力、役割に気づいて、私にできること、期待されていることに感謝をもって取り組んでいきたい―そんな思いが強くなりました。
埼玉県坂戸市 熊谷美奈様

自分の「生きてきた足跡」、「生きている今」、「これからの時間」それらに真剣に向き合うことの大切さを知りました。病む時、老いる時、ともすれば「負」と捉えられるそれらの時こそが、創造主の声を聴く時であること、そしてその悩み苦しむ中でこそ、共にいて下さり私達を負って下さる方の背中のぬくもりを知ることができるのですね。死を問うことが生を思うことであり、そしてこの地上での自分の人生の使命を知ること。それは、私達の救い主が歩まれた足跡でもあり、私達がその御足のあとを歩むよう備えられた生き方なのではないかと思わされています。
広島県呉市 松本ちほ子様

著者は、「どんな死に方を望むかによって、その人の生き方が変わって来る」と記しています。今、自分がどのように生きるべきか。その原動力は、「光である神様」を仰ぎ見ながら、日々イエス様と共に歩む人生だという結論を見出せました。自分の考え方を見つめ直す、良い機会ともなりました。 私も、遺される人たちのことを考えながら、葬儀に備え、事前に準備できたら良いなあと思います。
東京都新宿区 寺崎平八郎様

日常生活においてあまり話題とならないテーマだとは思いますが、この本を読んで現実にはとても身近なことであることを改めて実感しました。著者の「死」に対する受け止め方がすばらしい。私も前向きに受け止めて、「死」に向き合うことを避けないよう、生かされている日々を大切にしたく思います。
男性 匿名希望

発行日:2011年04月01日
ページ数:160
判型:四六判
発行:いのちのことば社
ISBN:978-4-264-02920-5
商品番号:5260
定価:1,320円(税込)

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