ポンコツでいこう 反開発主義による社会の再生産
桜井智恵子
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「置かれている状況のしんどさをちゃんと感じたり、微妙だなと思ったら拒否する。あるいはごまかす、やめる、ずらす、なんていうのは、人間としてとてもポジィティブな生き方です。」(本文より)――物質的にも経済的にも豊かになったはずなのに、人々が何とも言えない息苦しさを感じながら生きているのはなぜだろう? 他の人よりがんばるって、そんなに大切? いじめ・貧困など、厳しい環境に置かれている子ども・若者を起点に、歴史・社会的な構造分析を行い、存在そのものを承認できる関係構築に必要な社会的課題を考察してきた著者が、「しょうがない」「がんばるしかない」と、成果や能力を強迫的に求められる社会で、非人間的な原理からいかに逃れて生きるか、自己責任と競争が常識の人々とは真逆の価値観を考えるために、教育現場に根ざしつつ、人類学・歴史学から多くを学び、読者につなぐ。
発行日: | 2025年09月01日 |
ページ数: | 160頁 |
判型: | B6判 |
発行: | いのちのことば社 |
ISBN: | 978-4-264-04598-4 |
商品番号: | 14085 |
定価: | 1,540円(税込) |