書評books 笑って読んで、信仰の健康診断をしよう

『悪魔の格言2 逆視点からの霊的健康診断』 表紙

『悪魔の格言2 逆視点からの霊的健康診断』
水谷潔著
のだますみ画
B6判・定価1,430円(税込)
いのちのことば社

太平洋放送協会スタッフ(ラジオ番組「世の光」ディレクター&アナウンサー)江橋摩美

 最近「悪魔の牧師だ!」と言われることがあるという水谷潔牧師。でも安心してください。水谷さんは、魔界からの使者ではありません。歴としたキリスト教会の牧師です。キリストを信じ、キリストの教会に仕える牧師が、あえて、敵である悪魔の視点から語ることで、聖書の真理を読者の心に刻む「悪魔シリーズ」の第三弾が本書。日めくりカレンダーのように三十一の格言を紹介する第一部と、悪魔が語り合う雑談十二を収めた第二部の二部構成です。
 バイブルメッセンジャーとしてラジオ番組にも出演している水谷さんは、キャッチーな話題や、時にはダジャレなどを話の糸口として、聖書の真理をわかりやすく伝えるのがお得意。
 悪魔の立場に身を置いて語る本書も、一見ウケ狙いの面白本のように見えますが、違います。水谷さんは、深い洞察力をもって悪魔視点で語り、読む人の心に鋭く切り込みます。三十一の格言は、「悪魔の……」とはいうものの、どれも、現実の〝クリスチャンあるある〟。たとえば「神様よりも みことばよりも スマホに向き合う 心地よさ」。身に覚えがありませんか?(私にはあります。とほほです)
 今、当たり前のようにしていること、また日頃の行いや思いが、実は悪魔を喜ばせているかも!? と、自分自身の信仰を問わずにはいられません。
なお、この書のサブタイトルは「逆視点からの霊的健康診断」。おりしもこの書評を準備している最中、年に一度の健康診断を受けました。体の健康チェックが大切なように、いつの間にか悪魔的生き方にならないように、信仰の健康診断も重要です。この機会に、この本を用いて、霊的健康診断をしてみてはいかがでしょうか。
 さて、悪魔のキャラクターが面白おかしく描かれている上に、添えられているイラストがとてもかわいい。だから、なんだかちょっと悪魔のことが憎めなくなって……。
 あ、危なっ。光の天使ならぬ、かわいいキャラに偽装した悪魔にも要注意ですぞ。