CD Review ◆ CD評 CD「親愛なる神様へ」 掲載号:2008年12月号 岩渕まことゴスペルシンガー ゴスペル音楽院講師 心からお祝いしたい 届いたCDを早速プレーヤーにセットした。そこに聴こえてきた歌は力が抜けていて、MIGIWAの世界が自然に表現されていた。彼女が大人の歌を歌っているからなのか、逆に歌の中に素直な少女の姿が見えてくるような、不思議な感覚を覚えた。アルバム全体の作りもていねいで、トータルにとても好感が持てる仕上がりになっている。さて今回のアルバムはタイトル曲の「親愛なる神様へ」から始まる。この曲はMIGIWAから神様への短い手紙のようだ。「あなたのために生きて行く」という歌詞が、心の深いところから発せられていることがわかる。まるで「自分を飾らなくて良い」という決意でもしたかのように、心地よく歌い手の言葉が聴こえてくる。このことはアルバム全体に流れていて、良い空気と時間を部屋に満たしてくれる。歌詞カードを見ると、それぞれの詞の後に、聖書のみことばが記されている。これは一つ一つの作品が神を讃える歌として生み出されたことを物語っている。「主は私の羊飼い」「十字架の上で」「この身に受けた痛みも」という曲はワーシップソングとして歌われても違和感がないだろう。日本生まれの賛美歌にこだわっている私としては、こんな形で新しい賛美歌が生まれることを、心からお祝いしたい。ほっとしながら聴ける歌の一つ一つ。やわらかな午後の日差しの中で、おいしい紅茶でも入れてこのアルバムを楽しみたい。ふと「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる」という聖書のことばが頭に浮かんだ。勝ち組、負け組みなどということばが大手をふる時代に、大切なメッセージが歌われている。今、エンディングの曲「The Salvation Poem~救いのうた~」が流れ始めた。「新しい姿で あなたのため生きてゆく」。そこにはしっかりと立っているMIGIWAの姿が見えてきた。アルバムを聴きながら、これからのCCMに道を示すアーティストが生まれてきたなと感じた。 関連記事 26 注目の本 CS成長センターの新刊 ニューヨーク・スラム街からのメッセージ。22,000人の教会学校を作り上げた男の叫び『この子 だれの子』ビル・ウィルソン著 万代栄嗣訳/いのちのことば社四六判 320頁 1,500円(税別)アメリカで最も大きな教会学校の […] 掲載号:2003年09月号 26 注目の本 改めて問い掛ける「沖縄」 坂野慧吉お薦めします第4回日本伝道会議プログラム委員長 坂野慧吉 このシリーズが用いられ、第4回日本伝道会議の内容を一つ一つの教会、一人一人のクリスチャンが自分のものとし、21世紀を迎えた日本の教会が真に「21世紀の日本 […] 掲載号:2001年08月号 26 さわり読み 話題の新刊『愛を伝える5つの方法』ちょっとさわり読み ロマンチックな愛を結婚に求める気持ちは、私たちの深いところに根ざしています。結婚生活に愛を生かし続けることを題材にした記事が、人気雑誌には毎刊必ず一つ二つ掲載されています。それと同じトピックを掲げた本も数多く出ています […] 掲載号:2007年10月号
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