Amazing Grace 第3回 大水のとどろき ~今月の山~ 山梨県明野村、甲斐駒ヶ岳

写真
ベアンテ・ボーマン
プロフィール
スウェーデン出身。宣教師。チェロ奏者。1980~2011年まで東京交響楽団の首席チェロ奏者を務める。現在は、ソロや室内楽、客演首席チェロ奏者としての演奏活動を行う一方で、チャペルコンサートをはじめとする宣教の働きにも携わる。
2003年9月に公募部門で全日本山岳写真協会賞を受賞。全日本山岳写真協会会員。

桜の花が満開になる日本の春は、とても美しい季節です。表紙の写真は山梨県の明野村で、背後の山は南アルプスの甲斐駒ヶ岳です。人々は春の桜を楽しみますが、その期間は非常に短く、すぐに花は散り、地に落ちます。それは人の一生に似ているのではないでしょうか。
詩篇103篇15~17節に「人 その一生は草のよう。人は咲く。野の花のように。風がそこを過ぎると それはもはやない。その場所さえも それを知らない。しかし 主の恵みは とこしえからとこしえまで 主を恐れる者の上にあり 主の義は その子らの子たちに及ぶ」とあります。人は地上では旅人であり、その一生は短く、栄えても草花のようにやがて枯れ、人のいのちはもろく儚いものであることを語るとともに、神がどんな偉大な方であるのかを畏敬の念をもって知る者(恐れる者)には主の恵みが永遠に絶えないことを語っています。
ですから、パウロは「罪の増し加わるところに、恵みも満ちあふれました」(ローマ人への手紙5 章20節)、「罪の報酬は死です。しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです」(同6章23節)と語っています。恵みによって罪が赦され、死に勝利した永遠のいのちが与えられていることを喜ぼうではありませんか。