書評Books 恵みと律法の絶妙なバランス

日本長老教会・おゆみ野キリスト教会 牧師 近藤真史

『おはよう! 神さま 365日の子どもディボーション』
マックス・ルケード 著
中嶋典子 訳
A5変型判・定価2,970円(税込)
いのちのことば社

あのマックス・ルケード氏の小学生向けディボーションガイドが邦訳出版されると聞いて、私の心は高鳴りました。なぜなら、人生を迷い倒していた青年期の私は『イエスのように』というルケード氏の著書に励まされ、人生の荒波に立ち向かう勇気を与えられていたからです。

本書の素晴らしさは「恵みと律法(=教え)の絶妙なバランス」にあると思います。この点は1月14日分の次の文章が分かりやすいでしょう。「神さまは、ありのままのあなたを愛してくださいます。でも同時に、あなたが変わることを願っておられます。あなたに、イエスのようになってほしいと望んでいらっしゃるのです。」

これはまさに、私が『イエスのように』から教えられていたのと同じ真理です。この真理を子どもたちとともに受け取っていくことができる点に、本書の素晴らしさがあると思うのです。

氏は恵みを語ることに躊躇がありません。天国に行くための天国預金を天国銀行に貯めることができない私のために、イエスが私の預金をいっぱいにしてくれる恵み。花婿が花嫁を喜ぶように、神が私の(しかも罪人の!)存在を大喜びしてくれる恵み。

その上で、氏は小学生の信仰者にチャレンジ(=律法)を与えることも忘れません。いつでも祈ることの祝福、けんかの相手を赦すこと。これらの律法を「恵み」抜きに語るなら単なる律法主義に堕してしまいます。しかし、本書はこれらの「律法」を必ず恵みとともに語るのです。たとえば、祈ることが大切なのは、神さまがあなたの祈りを聞きたいと思っているから、という具合に。氏のこの語り方によって、子どもたちは「イエスさまの愛に、このことで応えていきたい!」と思えることでしょう。

毎日、ディボーションの後には、子どもたちが具体的に取り組めるチャレンジを提案するコーナーも続きます。それらに一つずつ取り組むことを通して、子どもたちはイエスのように変えられていくことの豊かさを体験できることでしょう。