特集 幼子のようにみことばに親しむ お家で楽しく教会学校!

コロナ禍で、教会学校もオンラインだったり、お休みしたりする教会がある中で、家で子どもたちと一緒にみことばに親しめるアイディア、書籍をご紹介します。大人も童心にかえって、楽しくみことばを学べること間違いなし!

インマヌエル別府キリスト教会 副牧師 小川伴子

「大きな声で歌わないでね」
「あ~、そこくっつきすぎ。離れて離れて!」
「お菓子もジュースもお持ち帰り。早く帰りましょう」
そんなストレスいっぱいの教会学校はやりたくないのに―。なかなか三密を避けて、今までどおりの教会学校を開催するのは難しいのが現状です。
お家で教会学校なんてどうだろう? え~っ? できるの? そんな思いと取り組んでみました。狭い小さな経験しか持っていませんが、これならやってみようかな、もっとこんなこともできるんじゃない、などの声が広がり、実践に繋がり、教会学校の素晴らしさが伝わるのなら嬉しいことです。

《家で教会学校をするなら、こんなことに配慮したい》

①「教える」ではなく「一緒に」
家は子どもにとって生活の場です。ゆっくり休まる、安心して自分でいられる大切な居場所です。大人にとっても、ホッとして緩んでくつろげるのが家庭です。「私は教師です。あなたは生徒。ちゃんとしっかり聞いてよ」という態度と、「一緒に神さまから聞く時間を過ごそう」という姿勢とでは、受ける印象はだいぶ違います。家庭でだからこそ作り出せる、温かい雰囲気を大事にしましょう。

②「評価」ではなく「認める」
何かの基準に当てはめられ、点数を付けられ、どの順位にいるかというような評価を意識させられるような社会に、親も子も置かれています。でも、教会学校はそのような「評価」や「順位づけ」をしない場所です。一人一人が高価で尊い存在として「認められる」場所です。よくできたかを意識するのをやめて、自分も含めて参加できたことを感謝しましょう。計画どおりできなかったときも、「結果」ではなく、やってみようとした「過程」を大切に思いましょう。

③「ねばべき」ではなく「わくわく」
しっかりやらねば、こういう形に作り上げねば、教会学校はこうあるべき、参加する子どもの姿はこうあるべき。これでは続けるほうも、参加するほうもつらくなります。イエスさまを中心に、一緒に教会学校の時間を過ごせることが、楽しいひと時です。神さまに期待して、わくわくする気持ちで準備に取り組んでみませんか。

④「ガッツリ」ではなく「ほどほど」
毎回イベント!と思って取り組むのはなかなか大変です。親も教師も疲れすぎない、ということも大切でしょう。「映え」を目指しているのではありませんから、「ありきたり」でも新鮮に喜びを感じつつやれば良いのです。

《すぐにでもできそうな、“こんなこと・あんなこと”》

①家庭だけでの取り組みなら…
*お膝に乗せて一緒に聖書物語や聖書の絵本を読み聞かせ。最後に短くお祈りできたら、なお素敵。
*聖書関連のDVDを一緒に見るのはどうでしょう。子ども向けのものもたくさんあります。時には部屋を暗くして、映画館のようにしてみませんか。もちろんポップコーンとストロー付きドリンクもお忘れなく!
*聖書かるた大会も楽しいですよ。きょうだいで負けて泣くことが予想される場合、二セット用意して取り札を増やせばよいのです。私は妹に負けて、泣いて怒っていた側です。
*家族で、すごろくを作ってみませんか。天地創造やヨセフ物語、パウロの伝道旅行などはいかがでしょう。
迷路やクロスワードを作るのが得意なお子さんもいます。教会で紹介し、お互いに作ったものをシェアし合うのもいいですね。
*主の祈り、使徒信条、詩篇二三篇など暗唱できるように、楽しく取り組んでみませんか。百人一首のように上の句、下の句のように書いたカードを用意します。親が上の句を読み上げたら、子どもが下の句カードを取って読む。読み手を交代するなど、遊びながら覚えていきます。

②教会のサポートを受けてやるなら
教会からその週のお話や暗唱聖句プリント、工作キットなどを送ってもらう方法です。それならクリスチャン家庭でなくても取り組めます。保護者宛てのお便りも添えて協力をお願いしていくことで、教会としても教会学校への理解も深めていただける機会になる可能性もあります。

《これだけは外せない!》
聖書に親しみ、聖書を知り、聖書が示す救いを体験し、聖書が教える神さまに喜ばれる生き方(生活)をしながら成長していく。それが、教会学校の何があっても外せない大切なポイントです。ですから、教師や親の立場に立つ人が、正しく聖書を語るということは大事です。
どの聖書物語や絵本、映像、教材を用いるかは、教会の先生に相談して手元に置きましょう。『成長』(CS成長センター)という良いテキストも出版されています。

「自分が幼いころから聖書に親しんできたことも知っているからです。」(Ⅱテモテ三・一五)

アイディア① 手作りすごろく
「ヨセフ物語すごろく」

アイディア② 主の祈りカード
主の祈りカード上の句
主の祈りカード下の句
【遊び方】
★100円均一などのハガキ用紙を使ってカードを作成(紙は何でもOK!)
※枠の色によって、上の句、下の句カードを分けるとよい(例・黄色=上の句、青=下の句)。
★下の句のカードをテーブルに広げる。
読み手が上の句のカードを手に持ち、「てんにまします」と言ったら、取り手が「われらのちちよ」カードを取るというふうに遊ぶ。
★終ったら、下の句と上の句を交換して遊ぶ。