NEWS VIEWS FACES KiKi鮮烈のデビューライブレポート

波多康
ゴスペル企画ミニストリー代表

Kiki KiKiのデビューミニアルバム「God Bless You」が6月20日に全国発売された。これに先立ち5月7日と8日に、CDリリース記念ライブが、札幌と函館の若者に人気のあるライブハウスで行われた。一般の新聞社や業界関係者をはじめ、多くのノンクリスチャンで会場は一杯になった。

 ライブには、KiKiを応援しようとアメリカからLimitX(3人組ヒップホップ・ゴスペルユニット。アメリカを拠点に世界中で活躍中)のポール・ムテビ、また東京でゴスペルの活動と共にラブサーカスというバンドを組んで精力的に活動している塩谷達也、さらにKiKiの友人でもあるFMノースウェーブの人気DJが進行役として駆けつけた。

 観客の歓声の中、DJの軽快なトークでスタートしたライブは、ポールがダンサブルな歌で会場を盛り上げ、塩谷達也が黒人霊歌やオリジナル曲を熱唱。その後、DJとポール、塩谷達也、ゴスペル企画ミニストリーの波多康が、CDリリースに関するトークでKiKiの登場のお膳立てをした。そして歓声と拍手の中、KiKiが登場、曲作りのエピソードなど彼女の証しを交えてCDに収録されたKiKiオリジナル4曲を披露した。拍手が鳴り止まず、アンコール2曲を歌い、満員の観客は大変な盛り上がりを見せた。

 ライブ前日にKiKiのことがテレビでも紹介された事もあり、ノンクリスチャンがほとんどという今回のライブにおいて、KiKiの歌と証しに感動する観客の姿に、今後のKiKiの活動に大きな手ごたえを感じるライブだった。

 ここで彼女のすごい半生を御紹介したい。北海道で生まれ育ち、中学生の時に父親の事業の倒産、両親の離婚が原因で、不登校となり、暴走族に入り薬物や酒に溺れる日々を過ごす。16歳の時に母親が蒸発、父親も単身上京、兄も鑑別所入り。27歳からアメリカに渡り、そこで味わったいろいろな恐ろしい体験から教会に通うようになる。ゴスペルを歌うようになり、聖書を通して十字架のイエスの愛に触れ、悔い改める。

 現在、札幌で教会のクワイアの指導を中心に、ゴスペルシンガーとして活躍。兄は昨年獄中で受洗、また蒸発していた母も昨年受洗した。崩壊していた彼女の家族に、福音が確実に広がっている。この度、Commissionedのメンバーであり、BoysⅡMenのレコーディングにも参加し、Virtueなど大物アーティストのプロデュースを手掛けてきたモントレル・ダレットのプロデュースでミニアルバムがリリースされた。今、北海道の新聞、ケーブルテレビ、ラジオなどで取り上げられている。