NEWS VIEWS FACES CANが発足。有能な人材をスピリチュアルサウンド界へ。

ライフ企画

20人の若手アーティストがデビュー

 セキュラーの世界では、オーディデョン番組がいつの時代も盛んである。古くは、「ヤマハのポピュラーソングコンテスト」や「スター誕生」があって、中島みゆきや山口百恵をはじめとするたくさんの歌手がデビューした。最近ではテレビ東京の「アサヤン」が人気で、大ブレイクした「モーニング娘」や、人気急上昇の「ケミストリー」といったユニットが誕生している。

 さて、わがクリスチャンミュージック界はというと、何十年も前に小社でも、「ゴスペルジャンボリー」といったオーディションをやり、新譜をリリースしたり、楽譜集を作ったりしたことがあった。他にもいくつかあった気がするが、継続されていない。当時のクリスチャンミュージュジックのレベルもラベルも、文化祭の延長のような状態で、セミプロやもちろんプロのレベルにはほど遠く、身内的な感じであった。

 ところが最近の若者たちのクリスチャンミュージックレベルは、結構高い。今年リリースした「ジェニグレ」のアルバムは、共同通信を通じて、全国30社の新聞で取り上げられたし、「スマイル」を製作したエバーグリーンクワイヤーも、「ズームイン朝」で取り上げられたりして評価されている。

 そんな中、ミッショナリーのKen Taylorを中心にクリスチャン・アーティスト・ネットワーク(通称CAN)が結成され、若い人材や才能をもった方々をスピリチュアルサウンド界に送り出そうという運動が始まった。そして「ただ泣きたくなるの」や、最近では小柳ゆきの「beautiful world」を作ったヒットメーカー、そして新譜「Savior」をリリースしたばかりの国分友里惠、岩本正樹らが加わり、本格的な活動が始まった。

 330曲の応募から7曲が厳選され、また130人の応募の中から20人の若手アーティストがデビューし、国分、岩本お二人のプロデュースによってこの7月、第一作目がリリースされる。タイトルは、「Follow Me」。コンセプトは、「殻を破ってついていく」。

 とにかく、聞いてほしい。「He Can」(東海林隆之作曲、石崎太記作詞)は、ドラマのテーマソングにしてもいいぐらいインパクトがあり、歌っている田中恵美子は十分セキュラーでも通じる歌唱力をもっている。その他の曲も、心に残る曲ばかりである。

 とにかくクリスチャンミュージュック界に、こういった若者たちが出てきてくれたことはうれしい限りだ。毎年年末に行っているキリスト教専門店の店長が選ぶゴスペル・CCM大賞をめざしてがんばってほしい。