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礒川道夫
ライフ・エンターテイメント チーフプロデューサー

若かりしころ、映画を通じて「イエス・キリスト」を紹介する仕事をしていた。とある教会で、カントリーの大御所ジョニー・キャッシュ(彼の生涯が映画「WALK THE LINE」になった)が制作したイエス伝「ゴスペルロード」(英語版DVDあり)を上映していた。カントリーウェスタンのオリジナルの曲でイエスの生涯を綴る映画で、いよいよイエスの十字架のシーンになった。すると会衆から「イエス様 イエス様」と大声で泣く声が聞こえてきた。牧師先生が早く隣りに行って慰めてあげれば良いのにと思っていると、映画が終了し、電気が点くと、泣いていたのはそこの牧師だった。イエスの十字架に対しての真剣さに私は心打たれた。

  今回フリー・ペーパー「Gospel TV倶楽部」でイエス・キリストのDVDを一挙に紹介している。

  『そしてその後二年間、私はあるクラスでイエスの生涯に関する授業を行なった。授業では議論の出発点に映画を使った。授業の運びはこうだった。イエスの生涯における重大な出来事にさしかかると、私がさまざま映画を探しまわって、その中から注目すべきと思しき7本か8本を選びだす。授業が始まると、私は各映画から2分ないし4分のカット画面を見せる。~略~ 私たちは映画のカット画面に手をつけた後、福音書の記述に戻り、再び議論をし始めた。』(『誰も書かなかったイエス』フリップ・ヤンシー著/いのちのことば社刊) イスラエルに育っていない日本人の私たちには、「聖書」のイエスの記述をすぐに理解することは難しい。イメージがつかめないからである。かといって一つの映像だけ観ていると、ハリウッドの解釈で聖書を読んでしまう。フィリップ・ヤンシーが行なったように、映画のイエス伝を観て比較するのは、とても有意義な方法の一つで面白い。

  ヤンシーはこの本の後半で、「ユダの裏切りの行為」を映画での扱われ方を比較している。


なぜイエスを裏切ったのか。イエスに幻滅したからか。自分だけ助かろうとしたからか。またイエスを追い込めば、十二軍団よりも多くの御使いによってローマ帝国を滅ぼしてくれるのではと賭けに出たのか。きっと聖書研究が盛り上がることだろう。

  さて先ほどの「ゴスペルロード」だが、ニューヨークをバックに十字架にかかっている映像が出てくる。別の教会で、これは現代の私達にもイエスの十字架の救いは変わらないことを表していると解説したら、イエスをキリストと信じる人が起こされた。映像は、本当にインパクトがある。

 今紹介しているイエス伝のDVDには、まもなく契約が切れてしまうのものがある。今のうちに、ゴスペル関係者、キリスト者、教会、ミッションスクールの皆様には、イエス伝のDVDを揃えていだだきたいものである。キャンペーンも実施中だ。