CD Review ◆ CD評 『NEW LIFE FOREVER』

NEW LIFE FOREVER
金子 昭彦
カルバリー・バプテスト 豊田キリスト教会

70~80年代テイストあふれるゴスペル・フォーク、ニューライフのベスト盤

 思わず「なつかしい」という言葉が口からもれてしまった。井沢さんたちが、ニューライフというグループとして今も現役で活躍されていることを知り、一言「ごめんなさい」とお伝えしたい。

 今から約二十年前、私は学生だったが、学内にあった聖書研究会に初めて参加したときのショックは忘れることができない。その頃通っていた教会では一度も耳にしたことがない賛美を、みんなは声を合わせてうれしそうに歌っていたのだ。私は、それまで賛美といえば「聖歌」しか知らなかったが、そこで歌われていたのは「ゴスペル・フォーク」というものらしいことを後で知った。そして気がついたときには、毎週の聖書研究会や夏のキャンプ等で自分もみんなと一緒に歌っていたのだった。当時はまだCDもMDもなく、カセットテープで聴きながら歌って、覚えたニューライフの曲。今では讃美歌や聖歌もなんとか理解し、その意味を味わいながら歌うことができるようになったが、一度聞いて歌っただけでもすぐに理解できたゴスペル・フォークは、同時に、自分の言葉で神様を賛美するリアリティーと喜びを経験させてくれた、神様からの贈り物だったのではないだろうか、と今になって思う。

 当時はカセットテープを安物のテープレコーダーで聴いていたせいもあったが、今回一足早くCDを聴きながら、まったく別の音楽かと思うほど、とても洗練されて現代的な新鮮さを感じた。何曲か聴くうちに、『主に歌おう』や『注がれた愛』等のなつかしい曲が流れてくると、マイクこそ持っていないが、CDに合わせて口ずさんでいる自分がそこにいた。

 ちまたでは一九七〇年代、八〇年代のヒット曲が、テレビ・コマーシャルやドラマの中で流される現象が耳につくが、私のようにただ「なつかしむ」おやじ世代だけでなく、若い兄弟姉妹たちにも、ぜひこのCDを聴いてほしい。そして、じっくり聴き、歌うことによって、讃美歌やプレイズ・ソングの他にも、かつて「ゴスベル・フォーク」と呼ばれた名曲に出会い、「自分の言葉で」神様を賛美する世界を広げてほしい思う。