CD Review ◆ CD評 『蟻と宇宙』

CD「蟻と宇宙」
スティーブ・フォックス
ゴダイゴベーシスト

豊かな個性が凝縮癒しと励ましを体験できる

 クリスチャン音楽というものは二種類に分けられるのではないだろうか。一つは、神様への賛美としての演奏や歌であり「礼拝」として神に捧げられる音楽。歌詞は聖書に基づいて書かれ、会衆賛美などで神への敬虔な愛を表現する。

 二つ目は、クリスチャン的な要素を含みながら好みによって聴かれる音楽。一つ目とは目的が異なり、会衆賛美用ではなく、リスナーが意志により曲やメッセージを聴くために作られている。

 ほかに、「クリスチャン音楽」に入りそうで入らないものに、聖書のメッセージを伝えようとするものがある。U2、Creed、P.O.D.やEric Claptonなどのポピュラーアーティストの作品で、聴衆はポピュラー音楽を聴くすべての人々である。

 私はクリスチャンアーティストが創り出す音楽の質や目的に関して極端に敏感だ。なぜなら音楽を愛すると同時にキリストへの信仰に対して強い愛情があるからだ。流行りのポピュラーサウンドを真似したり、真のオリジナリティーやクリエイティビティー、制作クオリティーに欠けるクリスチャン音楽にがっかりさせられることがよくある。

 しかし、Migiwaの音楽を聴いたとき私は驚いた。すぐに彼女独特の”sobokuna”歌声が気に入った。それは特に一曲目でうまく生かされている。無防備で傷つきやすいイメージと人間味あるひたむきさを持ち合わせたMigiwaは人々を引きつける不思議な魅力を持っているのだ。

 曲の構成も良く数曲に使われてるstringsも彼女の声に良いアンビエンスを与えている。アルバム全体のギタープレーもいい。二つ目のカテゴリに入るであろうこの作品には、私がそうだったように、きっと癒され、信仰の励ましを経験するに違いない。そしてもしクリスチャンであるならなおのこと彼女のメッセージに共感を覚えるだろう。もちろん、最後の曲が一番私の心の近くにある曲だ。タケカワさんもそう感じたことだろう。続けてがんばってくださいMigiwa。神の祝福がありますように。