時代を見る目 80 ゴスペルを通しての恵み

時を刻む目盛り
山口 孔丹子
日本福音キリスト教会連合 主都福音キリスト教会 伝道師

 近年ゴスペルの人気が高まっています。昨年、あるカルチャーセンターでは、ゴスペルが人気ナンバーワンだったそうです。

 私たちの教会でも、米軍基地内の教会および国内外のゴスペルクワイアに協力していただき、一九九八年からゴスペルコンサート、ゴスペルワークショップ(参加者がクワイアとしてゴスペルを歌う)を行いました。コンサートは、市の施設を利用しました。会場はほぼ満員となり、毎回好評を得ています。またゴスペルワークショップには、延べ三百名の方々が参加され、私たちの予想をはるかに超えて地域の人々が多数来て下さいました。参加者の感想は「喜びで心がいっぱいになった」「涙が出るほど感動した」「楽しかった」というものでした。神さまは、ゴスペルを通してすばらしい感動を人々に与えてくださいました。

 しかしその参加者の多くは単に「ゴスペル」を楽しむために来た人々でした。救いを求めて来られる人々はきわめて少数だったのです。ゴスペルの感動が救いに結びつくために、私たちは毎日のように一人一人の名を挙げて祈りました。またコンサートの後には、毎回ティータイムを持ち、参加者との交わりを深めるようにしました。

 そして神さまは、私たちの祈りにこたえて、ゴスペルコンサートを通して教会に定期的に通う方々を与えてくださり、ゴスペルワークショップを通して延べ三百人中約二十人の決心者を与えてくださったのです。現在六、七名の兄姉が教会(他教会を含む)に通い、洗礼を受ける方々も起こされています。ご聖霊はゴスペル(歌)や説教、交わりを通して、参加者に霊的な飢え渇きを与え、キリストを救い主として信じるように導いてくださいました。

 私たちは神さまの恵みにますます期待しています。新生を体験した方々が、さらにキリストの愛によって成長するために仕えていきたいと思っています。そして二〇〇一年、私たちは、ゴスペルを通して集まった方々、救われた方々の信仰の成長のために何をなすべきか真剣に考えるようになりました。次のステップとして教会のゴスペルクワイアの結成を祈り、具体的に準備するようになったのです。

 次回はゴスペルクワイアの結成についてご報告したいと思います。