出版ニュース 「上野の森・親子フェスタ」に出展しました。

 小社は、5月3~5日に上野恩賜公園で開催された第7回「上野の森・親子フェスタ」に一般の児童書出版社約50社とともに出展しました。このイベントでは、「子どもと読書の大事な関係」をテーマに、絵本・児童書の販売、絵本の読み聞かせ、講演会、サイン会など多彩な催しが行われています。

 今年は、3日間とも晴天で、会場は絵本を選ぶ親子であふれ返りました。小社のブースにも驚くほど多くのお客様が立ち寄ってくださり、特に新刊、聖書関連の絵本、「たいせつなきみ」シリーズなどが大好評でした。

 小林豊さん・柳川茂さんサイン会 & インタビュー 4日には、新刊絵本『人にはどれだけの土地がいるか』の画家の小林豊さん、作家の柳川茂さんのサイン会を行い、多くのお客様が集いました。この絵本は、トルストイの原作に絵をつけたもの。画家の小林さんはこの作品のために、物語の舞台であるロシア取材旅行をしました。

 小林さんは、「この絵本は楽しませるためのものではない。読むと暗くなってしまうからね。でも、これが現実で、そこから自分でテーマを追い求めていかなければならない。それがこの絵本のおもしろいところです」と、柳川さんは、「『死』というのがこの絵本のテーマではなく、『生きる』ことにつながっていくテーマがこの物語にはあります」と、この作品への思いを語ってくれました。

 ロシア民話をトルストイが著し、そして100年たって絵本となって、さらに語り継がれるこの物語。時代を越えて語り継がれるのには、そこに大切なテーマがあるからなのです。