ミニ特集 hi-b.a.センターde座談会! 
クリスチャン高校生の恋愛事情

 七月末、hi-b.a.センターに高校生や卒業生が集まり、「男女交際」についての学びをしました。結婚前の肉体関係がもたらす体と心、また将来への影響などを聞いたあと、グループごとにわかれてディスカッション。さて、最近の高校生たちはどんなことを考えているのでしょうか。(取材・中尾祐子)

参加したグループのメンバー
梶山大くん…17歳 大
斉藤エステルさん…18歳 エ
高橋実結さん…17歳 実
水梨郁河くん…20歳(OB) 郁

――男女交際についてのメッセージを聞いて教えられたこと、気づかされたことは?
エ 個人の問題じゃないなあって。適当な男女交際をしてしまうと、将来の結婚相手や子どもにも影響するんだってことに気づかされた。
郁 男女のつきあいについて、どこまで破っていいかということじゃないんだって思った。ここまでならしていい、ではなくて、主に近づくことがすごく大切なのかなってあらためて思った。
大 聖書の基準はこの世の価値観とぜんぜん違うでしょ? 世の中の人たちから見たらおかしいかもしれないけど、イエスさまに似た者としてきよくなりたい。聖書に「わたしの父が完全であるように」って書いてあるけど、完全には無理だけど、自分の弱さを認めつつ、弱いなりにそのプロセスを歩んでいきたいって思った。
実 将来に影響もするけど、自分のクリスチャンとしての行動を見られてもいるよなって。自分が間違ったことをしたら、「ああ、クリスチャンでもそうなんだ」と思われてしまうでしょ。うちの学校はクリスチャン少ないから余計そういうのを意識する。責任は大きいよね。
郁 今日みたいな男女の話って教会でやったことない。ぼくはhi-b.a.に来てから初めて聞いた。
実 うん、やらないねー。何かさ、聖書や教会と男女交際のことって切り離されて考えられがちかも。教会は教会、恋愛は恋愛みたいな。hi-b.a.で、クリスチャンの高校生同士で話せるのは大きいよね。
郁 教会の自分はこう、外ではこう、ってなんかあるでしょ? だから教会では男女の話とかしちゃだめなのかな、みたいな空気がある。

―誘惑に陥らないようにするには、どういうことに気をつけたらいいか?
実 ノンクリスチャンの彼氏ができたら危ないかも……。
郁 その心は?
実 前にちょっと危ないことがあった。同じ神さまを信じてる人のほうがお互い気をつけられると思うから、つきあうなら、相手がクリスチャンであることは最低条件かな。
大 クリスチャン同士のほうがまだましだけど、クリスチャンだって危ないよ。自分の感情に負けると思う。オレは絶対負ける。好きって感情が勝っていろいろ考えられなくなると思う。
郁 男女間の距離の取り方に気をつけないとね。もし、異性が近くに来るようなことがあったらどうする?
エ 離れる。絶対一対一にならない。二人だけにならないように他の人にもいてもらうとかする。体の距離も取るけど心の距離も取るようにしているかな。深く感情が入りすぎないように。同性ならいいけどね。

――今日の学びを通して、これに気をつけたい、というのを決めよう。
実 二人きりで会わない。グループでつきあうならOKかな。共通の友人を作って、同じ空間にいてもらうようにしたり。大学行ってもそうしようかなと思う。
大 自分の中で境界線を決めないといけないんだろうな。
郁 人に相談できないこと、牧師とかに話せないことはしない、って決めた。
エ 間違ったことをしてしまうと、相手のためにもならないから、そこを意識したい。つきあうことで、相手に何らかの影響を与えてしまったら、もはや自分だけの問題じゃないよね。ノンクリスチャンにもクリスチャンにもよい影響を与えることをしたいと思う。

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