ブック・レビュー 『愛を伝える5つの方法』

『愛を伝える5つの方法』
ウィルソン利恵
単立グレイス・クリスチャン・フェローシップ牧師夫人

あなたのパートナーの愛の表現方法は?

 私にとって、「目から鱗本」であるこの『愛を伝える5つの方法』をご紹介できることをうれしく思います。

 なぜ「目から鱗本」なのか?

 私がこの本と出会ったのはたしか約七年前のことです。アメリカ人の友人から紹介されました。私の主人はアメリカ人で、結婚当初からよく人の前でも私の肩に手をまわしたり、ハグをしたりしてきました。私は「日本人は、そのような環境で育っていないからあまりそんなことはしないで!」と主人に伝えてきました。二人の子育てもあり、牧会などで忙しくなっていくと、私たち二人の愛がだんだん薄れていっているのが見てとれました。

 この本に出会って、主人の愛を伝える方法が「身体的なタッチ」であること、そして、私の方法が「クオリティータイム」であることを知りました。けっしてアメリカ人だから文化的に私にタッチをしていたのではなく、それが彼の愛を伝える方法だったのです。そして、忙しくて二人の時間を過ごせなかった私の愛のタンクは空っぽに近い状態になっていたのでした。

 この本で、お互いの愛の表現方法を学んでから、私は主人が車を運転しているときでも、彼のひざに手を置いたり、彼にとっての愛情表現で、できるかぎり私の愛を伝えようとしています。彼も、コーヒーを飲むのには五分で十分と思っても、私とともに一緒に時間を過ごし、クオリティータイムをとって愛を伝えてくれています。

 皆さんもこの本に触れて、目から鱗が落ちるように神様が備えてくださった結婚の相手に対する新しい発見ができることを祈っています。著者は、この本を読んで実践してみるか否かは読者側に選択があることを言っていますが、私たち夫婦がお互いの愛を伝える方法を知り、今、親友のような関係になっていることをお伝えし、ぜひ、この本を読んでいただきたいと思います。

 皆さんの結婚生活に新しい風がふきますように、お祈りします。