ブック・レビュー 『愛と信仰のあるところに』

『愛と信仰のあるところに』
朴 永基
日本同盟基督教団 新札幌聖書教会 牧師

豊かな実を結ぶキリスト者の生き方

 この度、李東元牧師がお書かきになった『愛と信仰のあるところに』が邦訳出版されたことを非常に喜んでおります。

 李東元牧師は、講解説教者、信仰と生活に関するたくさんの本の執筆者、NEW LIFEセミナーの講師、模範的な牧会者、知性と人格、温かい心とビジョンを持つ指導者として韓国では広く知られています。

 著者は、若い人々に生きる真の目的と意味を、結婚の準備をしている人々には幸福な明日のための設計を、夫婦にはより素晴らしい家庭生活、悩んでいる人々には人生の問題の解決、求道者には永遠のいのちの道を案内したいという、明確な願いをもってこの本をお書かきになりました。

 この本は、天国の憲章である「愛」について十七のテーマで、天国の門を開けるカギである「信仰」については十五のテーマで分かりやすく書かれています。

 著者は、キリスト者のBEGINになる「信仰」と、キリスト者の生き方になる「愛」が、理論と理想で終わるところに大きな問題があることを指摘しています。そして、その問題を乗り越えるため、この信仰と愛を日々の生活と人間関係の中で具体的に現す生き方、すなわち、豊かな実を結ぶキリスト者の生き方を提示しています。

 ここにこの本の魅力があります。読み始めると続けて読みたくなると思います。新しい生活を目指して生きたいという望みと、心の思いが与えられることでしょう。

 また、「信仰と愛」が実生活の中で具体的に生かされるとき、だれでも自分の家庭や職場で認められ、人間関係と社会生活によい影響力を与えること、そして、素晴らしいキリストの弟子として用いられることを教えています。

 日本の教会と家庭と社会で尊く用いられ、多くの人々に大きな希望とビジョンを与えることを信じて疑いません。