ビデオ 試写室◆ ビデオ評 44 『約束の国』

約束の国
古川第一郎
日本キリスト改革派 南越谷コイノニア教会牧師

終末の兆しが著しい現代、イスラエルに実現した聖書の預言。
ミュージカルタッチで聖書の研究!

 「聖書って、いいこと書いてあるけど、信じて大丈夫なんですか?」と聞いた高校生がいました。「クリスチャンは、どうしてこんなことが信じられるんですか?」と聞かれたこともあります。「どうしてかな」と考えると、どうしてもその一つとして、「預言の成就」ということを言わざるを得ないのです。

 私がバイブルクラスに通っていた16歳のとき、テレビでは「中東戦争」のニュースを伝えていました。そのとき、宣教師の通訳をしていた人が、「これはイスラエルが勝ちますよ」と言ったのにビックリしました。そしてそのとおりになったのです。どうしてわかったのかと聞くと、「聖書に書いてありますから」というのです。それで、「聖書っていうのは、不思議な本だな」と思って、本気になって求め始めました。

 この映画は、イスラエルのバビロン捕囚から始まります。滅びた国イスラエル。それを象徴する骸骨の山。ところが、エゼキエルがその骨たちに向かって預言をすると、ばらばらになっていた骨がつながって、肉がつき皮膚がついて生き返り、大群衆になったというのです。そして、骨の映像が現在のイスラエルの人々の姿に変わります。これを歌ったゴスペル「ドライ・ボーンズ」が流れています。デルタ・リズム・ボーイズの歌で日本でも大ヒットした曲が、その本当の意味を伝える映像とナレーションと一緒に歌われます。

 そこから、旧約聖書の預言がどれほど正確に歴史の中に成就しているか、とくにイスラエルの歴史とイエス・キリストの生涯に実現した預言をたどって、映画は私たちを聖地旅行に案内してくれます。

 案内をして入れるのは、2人のクリフです。1人はビリーグラハム・クルセードの司会者と聖歌隊指揮者として優れた働きをしているクリフ・バロウズ。もう1人は、ポップ・シンガーのクリフ・リチャード。「ムーブ・イット」「サマーホリデー」などを歌ったスーパーアイドルとして日本では知られていますが、その後イギリスでは国民的歌手になり、女王から「ナイト」の称号を受けています。でもこの映画のクリフは、まだアイドル。全盛期に伝道映画に出たところにも、信仰の熱心さが伺えます。

 聖書の預言を紹介しては、その成就の現実を見せながらクリフ・バロウズが語る。その合間にクリフ・リチャードが歌う。ミュージカル・タッチで聖書の勉強ができるなんて、なんて素敵なことでしょうか! 最後に、世界の将来に対する神のご計画が語られます。この映画ができてから約30年。その間に成就した預言もあり、聖書の言葉がどんなに「信じても大丈夫な言葉」かということを確信させてもらえる、貴重な貴重な作品です。この映画を通して、みことばの確信を深めてください。