ココロの出会い ~世界を旅して 第7回 vol.7 心のプレゼント ~インドネシア~

森祐理
福音歌手

 「すみません、日本語話せますか?」「えっ、私日本人ですよ」
これは、台湾西北ロータリークラブの大会で歌った後の会話です。姉妹クラブである大阪茨木ロータリーの方々が参加されていて、私を台湾人歌手と思って声をかけてくださったのです。その出会いから、茨木市の支援学校やクリスマスなどのコンサートにお招きいただくようになりました。
2年前のこと。「ユリさん、来年50周年を迎えるので、記念にインドネシアの子どもたちへ歌のプレゼントを届けたい。ぜひ協力してほしい」とのお話をいただきました。立派なおじ様たちが、物でなくて心を届けたいと熱い思いを語られる姿に心打たれました。
様々な準備を重ね、翌年の7月ジャカルタ、ジョグジャカルタ、バリの3箇所にてコンサートを開催。どの会場も目を輝かして集まってくれたのは、貧しく、障害を持つ子どもたち。音楽ホールという場所に初めて来た子も多く、キョロキョロしながら椅子やステージを眺めています。でも歌が始まると、緊張した表情が緩んで手拍子をはじめ、知っている曲は大声で歌い出します。こんなに喜んで歌っている子どもたちの姿を見て、ロータリーの方々も大喜びでした。一番前で聴いてくれた少年は、車椅子で下半身がありませんでした。5歳位にしか見えなかったのですが、もう18歳だそうです。
「僕は今までほとんど外に出たことがなかった。でも今日コンサートに来て変わりました。僕にも生きる意味があるから、胸を張って生きていきます」その子の言葉を伝えたとき、ロータリーの皆様の頬に涙がつたいました。
インドネシアでの心のプレゼントは受け取った方も、届けた方もどちらの心も豊かにしてくれました。「与えなさい。そうすれば、自分も与えられます」。このみことばが胸に響きました。今、ロータリーの皆様は、東日本大震災のためにも立ち上がっておられます。

<編集者より>
先日、クラッシュ代表でもあるジョナサン・ウィルソン先生の教会に行きました。被災地の子どもたちへのプログラムの中でもダンスが気に入り、さっそく自分の通う教会で提案。最初は乗り気じゃなかった友人たちも「良すぎて曲が選べない」。筋肉痛に負けず、練習していこうと思います。(永倉)

今号裏表紙でご紹介している『勝海舟 最期の告白』。勝は、その高い視点とともに型破りな言動などから、評価がわかれる人物という印象があります。ドラマでも武田鉄矢から北大路欣也まで、全くタイプの違う名優が演じてきました。この不思議な魅力をもつ人物を追う本書。ご期待ください。(加藤)