エクレシア
――欧州に集められた
神の家族を訪ねて 第7回 今年で31回目を迎える「ヨーロッパ・キリスト者の集い」

内村伸之
ミラノ賛美教会牧師

「ヨーロッパ・キリスト者の集い」は毎年夏のバカンスの時期に、在欧邦人のクリスチャンたちが教派を超えてともに礼拝をささげ、聖書を中心とした学びと交わりにより霊的成長を図り、福音の宣教協力を得ることを目的としている集いです。
その歴史は、今から31年前にヨーロッパ在住の2つのクリスチャンファミリーが連絡を取り合って、バカンスを一緒に過ごし祈り合いましょうという、個人的なフェローシップから始まりました。
その名のとおり、在欧邦人のための集いでしたが、欧州で暮らした日本人が、帰国やその他の国への赴任など、さらに散らされていきました。それでも、年に1度は欧州のどこかをミーティングポイントとして交わりたいという願いが膨らみ続け、今日に至っています。私はここに、神様の特別な導きを感じています。
今では参加者は欧州在住者にとどまらず、私たちがミラノで「ヨーロッパ・キリスト者の集い」を主宰した2007年には、20か国近い国からの参加者がありました。
「ヨーロッパ・キリスト者の集い」は信徒運動だという声を聞きますが、それは言い換えれば「聖霊運動」だったと私は理解しています。ですから、今までの年に1度しか会えない信徒同士の交流、つまり「集まる」ということと同時に、宣教のために「出ていく」ということに焦点をあてるようにと神様から示されていると感じています。
キリスト者の集いは毎年、300名ほどの参加者がありますので、大きな集会に見られますが、実際は主によって励まされている小さな群れの集合体です。今、欧州でも働いておられる神様が起こしてくださっている聖霊の風をともに体験できる会として、これからも用いられていくことを願っています。今年は7月31日~8月3日にかけて、ベルギーのブリュッセルで31回目の「ヨーロッパ・キリスト者の集い」が開かれます。お祈りいただければ幸いです。