あなたに贈りたいクリスマスの本
―キリスト教書店に行こう! ◆「本当のクリスマス」を見つけて……

大森きよみ
岩手県 善隣館書店スタッフ

今、キリスト教書店は一年で一番忙しい季節です。いろいろ失敗もありますが、お客様の注文してくださったクリスマスプレゼントに埋もれているこのシーズンが大好きです。
大学生を筆頭に高校生、そして中学生と三人の子育てをしながらの書店での仕事は七年目を迎えました。わが家のクリスマスといえば、上の子が幼稚園児のころに、サンタさんの存在を知って、手紙を書くようになりました。小さく小さく折りたたんだその手紙では普段は買ってもらえないような「大物」をねだっています。子犬だとか最新のゲーム機だとか。まだ、その大物は届けられていませんが(笑)。
今から四十年以上も前の十二月。
三陸の小さな漁村出身の漁師の父と東北の農村出身の母のもとに生まれた私は、生まれて初めて「クリスマスプレゼント」を受け取りました。『ふらいぱんじいさん』(神沢利子著)という児童書と、ピンクのモヘアのてぶくろです。幼心に、わが家にはサンタさんは来ないと思っていたので、びっくり。後で知ったのですが、母が東京に住む母の弟に頼んで送ってもらった郵便小包。まぎれもなく、私のサンタさんからの、最初で最後のプレゼントでした。
そして十数年前、受洗して間もなくのクリスマス、教会の姉妹からまだ赤ちゃんだった末娘に降誕のクリスマス絵本をいただきました。今思えば、小学生や幼稚園児だった子どもたちに何をあげるかあれこれ悩み、「サンタさんからのプレゼント」がメインになってしまっていた私に「クリスマスの本当の贈り物」をさりげなく教えてくれたのだと思います。

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ここに紹介する三冊の新刊絵本は、〝クリスマスの本当の贈り物〟―イエスさまの降誕のお話です。
『あかちゃんイエスさまのおたんじょう』は赤ちゃんからどうぞ。きれいな鮮やかな色調で、イエスさまのお誕生を喜ぶ動物たちや博士たちが描かれています。お子さまをおひざに抱えて読むのにぴったりな絵本です。
『イエスさまのお生まれ』はシール絵本。年少さんくらいから。この時期の子どもはシールをはがしたりはったりすることが大好き。小さな手で物語をたどりながら、親子で、兄弟姉妹で、一緒に絵本を完成させてください。
『クリスマスのおくりもの』はパステル調の色彩が優しい絵本。ちょっぴり大きな年中さんや年長さんに。物語もしっかり書かれており、しかも、ページをめくるごとに小屋を組み立てたり、赤ちゃんイエスやマリアやヨセフはもちろん、動物たちや博士たちも絵本から飛び出してきて、ネイティビティが完成です。こんな絵本は初めて。必見です! 読んで作って飾れる絵本です。
どの絵本もイエスさまのお誕生の喜びに満ちています。その喜びは、ぼくも、私もイエスさまと一緒、大切ないのちだということを子どもたちに伝える最高の贈り物になるでしょう。
クリスマスの奇蹟の愛の物語。「本当のクリスマス」が、クリスマスシーズンの書店にはあふれています。とっておきの一冊を見つけに遊びにいらしてください。お待ちしています。

?『イエスさまのお生まれ』
12頁 525円
『クリスマスのおくりもの』?
12頁 1,050円
『あかちゃんイエスさまのおたんじょう』?
20頁 780円