「本を届ける思い」拡大 クラウドファンディングで参加意識高める

「本を通してメッセージを届けたい」。単に本を売るのではなく、その本を活用するプロジェクトを立ち上げ、賛同する人に出資してもらう取り組みが進む。インターネットを介した資金調達方法「クラウドファンディング」が活用されている。
画家のホンダマモルさんの「絵本『だれのてこのて』プロジェクト 絵本のことばを歌にしたい」(5月28日~6月26日)、牧師でミュージシャンの田中満矢さんの「全国400の学校に届けたい! ドラマー牧師がつづる希望の本」プロジェクト(6月9日~30日)はそれぞれ立ち上げから4日足らずで目標金額を達成した。それぞれ期限まで支援を受け付け、プロジェクトの充実をはかった(各プロジェクト名でサイトを検索できる)。
「だれのてこのてプロジェクト」は2020年に「いのちのことば社絵本大賞」を受賞した絵本『だれのてこのて』(今年7月刊行)のプロジェクトだ。シンプルな絵とことばが、子どもが好む「繰り返し」によって展開し、テンポよく内容を味わえる。そこに歌を加えてさらに多くの人に親しんでもらう目標だ。歌はゴスペルシンガーのMigiwaさんが担当。実際に絵本の画像とピアノ伴奏のサンプルを動画で紹介する。
「ドラマー牧師がつづる希望の本」プロジェクトは、北海道の4人組バンド「ナイトdeライト」のドラマー田中さんの著書『いいんだよ。昨日までのこと全部。~心が軽くなる31のアンサー~』(いのちのことば社)のプロジェクト。12年間、若者担当牧師として学生たちの居場所づくりに励んだ集大成としての言葉をつづった。「この本を多くの学校に」「彼らにとってひとつの逃げ場になりうる図書室や保健室に届けたい」という思いから全国400校をリストアップし、本を届ける。日常の何気ない悩みやつぶやきに対して心がフッと軽くなれる言葉と、ナイトdeライトの曲を二次元コードから聴ける。