教会学校の立て直しを図るCSバックアッププロジェクト 子ども宣教室から

去る2月、CS活性化委員会といのちのことば社こども宣教室では、「CSメッセージワークショップ」と「CSバックアッププロジェクト」のセミナーを開催しました。

 始まりは3年前、CS(教会学校)の働きを見直し、立て直すためのセミナーとして始められたのがCSバックアッププロジェクト。講師は、CS活性化委員の後平一師(保守バプテスト同盟 恵泉キリスト教会関宿チャペル牧師)、松原智師(福音伝道教団 笹塚キリスト教会牧師)、永田信昭師(日本長老教会 おゆみ野キリスト教会土気チャペル牧師)。

 年に6回、メンバーが集まり、それぞれの教会での取り組みを見直し、地域に合わせた働きをするにはどうしたらよいか、教会を子どもたちの居場所にするにはどうしたらよいか、また、どうみことばを伝えていったらよいかなどを段階的に検討し、新しい一歩を踏み出すためのセミナーです。講師から教えられるだけでなく、互いの状況を分かち合いながら進めます。参加者からは、「地域の現状や、教会の過去・現在・未来について考え学べたことが良かった」「学年別メッセージ演習実演でのみことばの伝え方、ユニークで生き生きとしたメッセージがすばらしかった」「同じように頑張っている仲間と出会い、たくさんの刺激を受けた」などの声が聞かれました。

CSメッセージワークショップ

 その中で、子どもに福音を伝えるためにメッセージについて学びたいとの意見があり、その要望に応えるため、昨年から、バックアッププロジェクトに加えて、「CSメッセージワークショップ」を同日の午前に行うことになりました。メッセージワークショップでは、参加者全員が同じ聖書箇所からのメッセージをします。今年2月に5回目のセミナーが行われましたが、まったく違う切り口で、こんなにも同じ聖書箇所から異なるメッセージができるということに驚き、また、完成度の高さに驚きました。参加者の中にはまだメッセージをしたことがなく、これからの必要のために参加をした方もいましたが、全員が子どもたちに福音を伝えようと懸命に努力している姿に心が熱くなりました。参加者からは「他の人のメッセージを聞いて、一人一人伝えたいことも伝え方も違うと思った。その人らしさが出ていて、もっと自由でいいんだと思った」「同じ箇所からでも、導入も焦点の当て方も違っていて、いろいろなメッセージが語られることにびっくりした」などの感想が寄せられました。CSを活性化させたい、子どもたちに福音を伝えたい、そんな思いをもった仲間との出会いと学びは、参加者のモチベーションを高め、励ましを得る機会となっています。

 ある調査では、日本のクリスチャンの51%の人が18歳以下でキリストを信じ、73%の人は初めて福音を聞いたのが18歳以下と回答しています。若い世代への伝道が大切であることがわかります。自分だけでは限界があります。しかし、継続的に講師や同じ思いをもつ仲間と学ぶことで、一歩を踏み出すチャンスとなればと願っています。教会の子ども伝道について見直すとともに、子どもへの伝道に熱い思いをもっているCS教師をこの学びに送り出していただければ感謝です。また、子ども宣教の働きのために祈り支えていただければ幸いです。

 2019年より「たいせつなきみブッククラブ」(毎月子どもたちへ絵本を届ける)をスタートし、今年はDVDコースを新たに加えました。子ども宣教室では、贈り主のいない子どもたちのためにDVDコースを贈るプロジェクトを行っています(「種まき」3月号で紹介)。この働きのためにも祈り、ご支援をいただけたら幸いです。

           (子ども宣教室 相澤直実)

メッセージワークショップのようす

■いのちのことば社子ども宣教室 ☎03-5341-6930
郵便振替 00170-8-10387 いのちのことば宣教団
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