クリスマスってなあに?

マックス・ボリガー
絵:
訳:らんぱると・あつこ

クリスマスの本当の意味と、平和への希望を考える絵本

難民の女の子アッシアにとって異国で迎える初めてのクリスマスは不思議なことばかり……。クリスマスっていったいなあに?アッシアは勇気をもって聞いてみた。「クリスマスってなあに?」
クリスマスの真の意味について考える絵本。
読み聞かせに最適な一冊!
園児へのプレゼントにも
 自分で読むなら 小学校低学年
 親子で読むなら 3歳から

ヨーロッパ発。見て楽しい、読んで楽しい絵本です
スイス出身の児童文学作家である著者がおくるクリスマスのメッセージ。難民の女の子アッシアはクリスマスのことをぜんぜん知りません。アッシアはクリスマスってなにかを知りません。彼女はクリスマスにいろどられた街の風景を見て思いをめぐらします。そして、お友だちにも「クリスマスって、なんですか?」と問いかけます…。彼女がさいごにわかったことは?

本作には、「これが結論」というメッセージがなく読者に委ねられている気がしました。また、ヨーロッパの複雑な政治情勢を背景に移民の女の子がクリスマスがみんなと喜びを分かち合う大切さ、平和の大切さが訴えられているように思います。

絵本の扉を開くと、夜の空に雪が舞い降りている街の情景が描かれています。まるでヨーロッパに行っているかのような気分になる色鮮やかなクリスマスの街の風景。お話と絵のバランスの良い配置。絵本の右側に重心が置かれている!というコメントもありました。(それは聞いたところでは前向きなストーリーを示唆する絵本のセオリーのようです)

ぜひお話を読んで、目で見て楽しんでくださいね。ノンクリスチャンのご友人にもおすすめできる一冊かもしれません。いろんな国のいろんな人にとって、同じ喜びのとき。クリスマスを味わいたいものです。

発行日:2004年10月25日
ページ数:32頁
判型:B5変
発行:いのちのことば社・フォレストブックス
ISBN:978-4-264-02311-1
商品番号:23260
定価:1,571円(税込)

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