一人の人にキリストを届ける

◆海外からの文書伝道レポートを紹介します

毎年、私たちEHC(Every Home for Christ)は、その1年を通してのテーマとなることばを祈りのうちに掲げています。このことばは、霊的にも実践的にも、主が私たちを招いておられるテーマに焦点を合わせ、心を一つにするためのものです。今年の年間テーマは 「Carry(運ぶ)」 です。
「運ぶ」ということばは、私たちのビジョンである「あらゆる場所の、あらゆる世代の、あらゆる人のために、キリストを届ける」ことの源となるものです。「運ぶ」は能動的なことばです。動詞であり、私たちに託されているものをしっかりと受け取り、それを携えて自分たちの世界へと出ていき、周囲の人々に差し出すことへと招いています。私たちが運ぶものは、かつて誰かが私たちのもとへ運んでくれたものです。それは、私たち自身の人生の物語を変えた「希望」でした。
私たちは良い知らせ、すなわちイエスにある恵みと贖い、そして最も大切な戒めである隣人への愛を運びます。シンプルに言えば、私たちはキリストご自身を運んでいるのです。
私たちは、キリストの目を通して人々を見ること、そしてその愛に導かれ、すべての人に対して尊厳と敬意をもって接することを通して、日々の行いの中でキリストのメッセージを表します。
また、共に生きる人々に仕える中で、あふれる恵みを示し、さらに機会が与えられるところでは、命と平安、希望のことばをもってキリストについて語ることで、キリストを運ぶのです。
今年、EHC のチームは世界170以上の国と地域で、「キリストを運ぶ」働きに携わります。彼らは地域の教会と協力し、家々の扉をたたき、福音を分かち合い、地域社会に仕え、飢えた人に食べ物を届け、疎外された人々を抱きしめ、病む人をケアし、囚人を訪ねます。
彼らにとって「運ぶ」とは、人生をささげるほどの、全人的な召しなのです。
私たちはそれぞれの証しや召し、置かれている状況に応じて、さまざまなかたちでキリストを運びます。EHCコミュニティの一員であるあなたは、すでにこの「あらゆる場所の、あらゆる世代の、あらゆる人のために、キリストを届ける」というビジョンの欠かせない一部です。この中に収められている物語が、あなた自身の人生において、隣人へ、そして世界へと、実際的な方法でキリストを運ぶための励ましと力となることを願っています。
あらゆる場所の、あらゆる世代の、あらゆる人のために。
EHC国際総裁 タナー・ピーク

EHC 理事長 ダイアン・スタダーから皆様へ

私にとって「運ぶ」とは、「たった一人のためにキリストを運ぶこと」です。
イエス様は、良い羊飼いが99匹の羊を残し、たった1匹を探しに行くたとえを語られました。これこそが、私がEHCを心から愛してやまない理由です。私たちは、まさに同じ心に突き動かされているのです。
私がまだ幼い少女だった頃、EHCのニュースレターはいつも、わが家のコーヒーテーブルの上に置かれていました。居心地の良いラグに座り、ページをめくっていたある日、心に強く響く1枚の写真と記事に出合いました。その瞬間を、今でもはっきりと覚えています。そこには、宣教師たちが徒歩でアフリカの奥深い密林を進み、旅の最後にはカヌーを使って、これまで一度も福音を聞いたことのないピグミーの村にたどり着いた様子が記されていました。
私は強く心を揺さぶられました。赤道直下のアフリカに住む、私と同じような小さな女の子にも、イエス様を知る機会が与えられるべきだと感じたのです。そのと時、聖霊が私の心にまいてくださった種は、やがて年月を経て育まれていくことになりました。
時は流れ、今から約12年前、私は南アフリカで開かれたカンファレンスに参加していました。ディック・イーストマンが同席するセッションで話すよう招かれた際、聖霊が彼の心に働き、私をEHCの理事会で奉仕するよう導いてくださいました。
私はその招きを受け入れ、このミニストリーのあらゆる部分を導いておられるのがイエス様ご自身であることを確信しながら、この「テーブル(理事会)」に仕えることを光栄に思いました。
その後、理事会が新しい議長を必要とする時が来ました。祈りつつこの役割について考える中で、主からの確信が与えられました。幼い頃から、主がこの務めのために私の心を備えてくださっていたことを、はっきりと知ったのです。
EHC のミニストリーが豊かな実を結んでいる理由の一つは、実際に現場に立ち、一人ひとりのもとへキリストを運ぶ「足」があることです。
あなたのパートナーシップは、永遠に残る影響をもたらしています。あなたと共に主に仕えられることを、心から光栄に思います。信仰者である私たちはみな、自分たちのエルサレム、ユダヤ、そして地の果てに至るまで、キリストを運ぶように召されています。そこには、すぐ隣にいる人も、遠い国に生きる人々も含まれています。EHC のグローバルなネットワークを通して、私たちは隣の家へと足を運びながら、同時に、世界の別の場所で起こっている神のみわざにも心を合わせることができます。
あなたの家で静かにささげられた祈りが、遠く離れた誰かの心を支え、地の果てで生まれた喜びの証しが、やがてあなたのもとへと帰ってくるのです。
私たちは召しによって結ばれた、つながりのある神の民です。互いを担い合い、祈り合いながら、主が導いてくださる歩みに共に仕えています。新しい年を迎え、私たちは主が備えておられる新しい場所へ、そして新しい方法でキリストを運ぶための変化と機会を、期待と祈りのうちに受け取ろうとしています。
この旅路に加わり、祈りをもって EHC を担い、この大胆なビジョンを支えてくださっているすべての方々に、心から感謝します。私たち一人ひとりが隣人にキリストを運ぶとき、世界がどのように変えられていくのか――どうぞ、その姿を共に思い描いてください。
チャンたちの手、足、そして声を通して、スラム街にも、高層ビルにも、そしてジャングルにも届いています。洪水に押し流された町々や、戦争で引き裂かれた家族の中にもイエス様はおられます。イエス様の希望は、一袋のお米に込められて現され、イエス様の真理は尽きることのない問いに辛抱強く答える姿の中に輝きます。これからも私たちEHCは、壊れた場所の中で福音という真の平和への、静かで恐れなき招きを携えて歩んでいきます。