EHCモンゴル~「ジョイハウス1・2」の報告と証し・支援のお願い~

「ジョイハウス1」は、モンゴルの首都・ウランバートルのごみ集積所で暮らす貧困下の子どもたちに向けた、無償の教育支援学校です。その後の専門的な技術の習得を支援する訓練センターが「ジョイハウス2」です。EHC 日本は、運営を担うEHC モンゴル総主事バーサンドゥオーリ牧師(通称バスカ)のビジョンを受け、2018 年からこの働きを支援しています。

EHC 日本事務局より

 いつも「ジョイハウス」の働きために、お祈りとご支援を心から感謝します。「ジョイハウス2」の建築について本誌2021 年1 月号で支援のご依頼をし、たくさんの方々からご支援を頂きました。2021 年6 月に目標額500 万円が与えられ、モンゴルに送金しました。その後、コロナ禍による輸入の禁止や物価高騰を受け、本誌2021年12月号で「ジョイハウス」を「ジョイハウス2」として利用し、「ジョイハウス」は政府の支援を受けるために、郊外に建物付きの土地を購入し、移転すると予定を変更することをお伝えしました。
 バスカ師より、購入した建物のリフォーム代160万円※1と「ジョイハウス2」の運営維持の支援(毎月36万円※2)について要請がありました。モンゴルの子どもたちの未来のために、この働きが継続できるよう祈りと具体的なご支援を頂けましたら幸いです。
 バスカ師からの感謝と報告、ジョイハウス2で訓練を受けるドルグン君の証しが届きましたので紹介します。

※1内訳:修理費120万円、電気ヒーター22万円、電気工事18万円
※2内訳:食費25万円(100名分)、水道光熱費3.5万円、
先生の給与5.5万円、ガードマン2万円

EHC モンゴル総主事
バスカ牧師より

 日本の皆様、今まで長い間、私たちモンゴルの「ジョイハウス1・2」の働きを支えてくださり、ありがとうございます。新しく購入した「ジョイハウス1」の土地・建物は無事に登録と購入手続きが完了しました。政府に「ジョイハウス1」(児童保護センターとしての役割)の支援を受ける手続きをしましたが、残念ながら、コロナ禍で政府の財政が厳しく、全額ではなく必要額の一部が支援されます。現在、国内外の人たちにさらなる支援のお願いをしているところです。お祈りに覚えていただければ感謝です。
 神様は本当に不思議なお方です。養父が亡くなってからマンホールで生活し、食べる物も十分になく空腹で、人生に失望し、自殺しようとしていた私が、1枚のトラクトの「Jesus Loves You」ということばで救われました。神様と共に歩むようになり、さらに30年にわたる肝硬変の病と闘いながら、「あなたの人生を同じ体験をしている子どもたちにささげなさい」との召しを受け、歩ませていただいています。
 2006年に首都ウランバートル郊外のウランチェルットのごみ集積所に群がる千人を超える大人、そして200人を超える子どもたちを目撃し、この働きは始まりました。それから日本の皆様の助けにより、「ジョイハウス1・2」ができ、多くの子どもたちが神様に立ち返り、人生が変えられた証しをしています。ウランバートルには、多くの遊牧民がやってきますが、生活ができなくなり、家庭は崩壊し、子どもたちが虐待されています。日本の皆様が彼らに光を照らしてくださって心から感謝しています。今は訓練センターに90名の中高生、小学生高学年の子どもたちが通っています。多くの女性たちも洋裁教室に通い、洋服を作って収入を得られています。
 「ジョイハウス1」で育った子どもたちには、中学の卒業資格が政府から与えられ、新たな光を見いだしています。彼らが望めば、普通の高校にも通うことができます。ただ、ほとんどの子どもは経済的に余裕がなく、私たちの訓練センターに残り、専門の技術を身につけて、仕事を得ようと努力しています。また、毎週日曜にはジョイハウスの敷地内にある教会に来て、霊的にも少しずつ成長しています。本当にありがとうございます。
 主は私たちの内に思いを起こし、それを実践し、導いてくださることを実感しています。まだまだ、これから遠い道のりですが、必ず主が一歩一歩導いてくださると信じ、日本の皆様と共に歩ませていただきたく思います。感謝をこめて。

ドルグン君の証し

 僕は今14歳です。9歳の時に父が亡くなりました。母と2人になって、教会に行き、すぐに僕はイエス様についていこうと決心しました。そして、教会に通い始めました。僕はこのセンターが大好きです。ここでは本当の「愛」が示され、教えられています。ここで僕たちは音楽を勉強し、楽器を演奏することができます。なんという幸せでしょう。
 それから1年後、母が亡くなりました。空っぽのテントの家に戻って整理をしていたら、父と母が残してくれた2,000トゥグリク(日本円で約80円)がありました。お金が全然なかった当時の僕にとって、それは大切なお金でした。両親がごみ集積所で働き得たお金です。寒さと飢えと戦いながら、僕に取っておいてくれたプレゼントです。僕はそれをいつも持ち歩き、たびたび見ては、亡くなった両親のことを思い出していました。
 ある日、教会でバスカ先生から、「この訓練センターのために、日本の兄弟姉妹が今までたくさんささげくださった。これからは私たちで経済的にも支えていく必要がある。それぞれ、持っているものを神様にささげてほしい」と話がありました。お金のない人は、持っているものを献金箱に入れていました。僕は、両親の2,000トゥグリクを神様にささげることが正しいと思いました。そして立ち上がり、涙を流しながらそれを献金箱に入れました。それから涙が止まりませんでした。父と母が残したお金を、栄光の神様が用いてくださいますように。

EHC日本は、モンゴルの「ジョイハウス」の働きのための献金の窓口になっています。ご支援くださる方は、下記のEHC日本の口座へご送金ください。
※振込時、「モンゴルのため」とご記入ください

EHC(全国家庭文書伝道協会) 
〒164-0001東京都中野区中野2-1-5

全国家庭文書伝道協会(EHC)


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EHC祈りの会●年会費2,000円