2年ぶりのリアル開催 CS教師セミナー2022「子どもたちに教理を語る」

去る10月29日(土)、CS教師セミナーを開催しました。このセミナーは、おもに教会学校の教師を対象に毎年行っているものです。2020年、21年は、新型コロナウイルス感染症のためにオンラインでの開催となりましたが、今年は感染防止対策を十分に講じたうえで、久しぶりに対面型での開催となりました。関東のみならず、関西、東北などの遠隔地からも意欲ある参加者が集い、計84名の笑いと涙にあふれる集会となりました。

今回のテーマは、「子どもたちに教理を語る」。教理と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、教理は聖書の教えを体系的にまとめたもので、子どもたちが信仰をもって成長していくうえで、とても大切な役割を果たすものです。たとえば、「神はどのようなお方か」「罪とは何か」「救いとは何か」といった信仰の根幹に関わる問いに答えるのが教理です。また、「人は何のために生きるのか」「愛するとはどういうことか」など、誰もがぶつかる人生の疑問にも答えうるものです。
講師の大嶋重徳師(鳩ヶ谷福音自由教会牧師)は、20年間、キリスト者学生会の主事として若者と関わり、聖書の救いの全体像を語ってきました。主事を退いた現在もキリスト教主義の中学校・高校などで講演の機会があり、天地創造から神の国の完成までを図解しながら、聖書が教える三位一体の神、人間の堕落、救いを体系的に教えています。

今回の午前の部では、ふだん中高生に語っている内容をそのまま実演するかたちで、聖書の救いの全体像を解説しました。
熱のこもった講演に、参加者からは「改めて壮大な神の国であることを学びました。神様のご計画の大きさと愛を受け取りました。だからこそ、その愛を子どもたちに共有したいし、感じてほしいと思います」といった声が寄せられました。

午後の部は、「説教演習」として、実際にどのように教理を語ればよいのか、参加者の一人に実演していただき、それを皆で批評したり、改善点を話し合ったりする実際的な学びを行いました。「なぜ教会に行かなきゃいけないの?」という演習テーマに対し、実演者は「教会に行く理由」というタイトルで15分のメッセージを披露。大嶋師のリードのもと、さまざまな意見が出されました。「パワーポイントがよかった」「話し方が優しくてよい」といった意見がある一方で、「情報量が多すぎる」「律法的な印象を受ける」といったコメントも。どの部分に焦点を絞ればよいか、ふさわしい聖書箇所はどこか、タイトルはどうするか…と、具体的にメッセージをブラッシュアップする作業を通し、説教を作り上げる体験を共有しました。「説教批判は初めてだったが、おもしろく、ためになった」といった感想が多く聞かれました。

最後の質疑応答では、「教理とは何かわからない、教理をどう語ったらいいかわからない」といった率直な疑問が寄せられました。講師は、「救いの証しをすることが教理を語ることになる。自分の罪について、イエス様の救いについて語ることになるから」と伝え、教師が自分の経験を子どもたちに語ることの大切さを強調しました。

ふだんは聖書物語を語ることの多い教会学校の教師にとって、今回のセミナーはとっつきにくいテーマだったかもしれません。しかし、子どもたちが成長するにつれてもつであろう疑問に対し、聖書から共に考え、導いていくために役立つ学びとなったことと思います。何より、教師自身が自分の信じていることを整理し、確信をもつことができたセミナーとなったことが、アンケート結果に表れていました。

今回のセミナーのようすはCS成長センターのYouTubeチャンネルで公開予定です(午前の部のみ。詳細は次号でお知らせ)。また講師の近著では、より詳しく基本教理を学ぶことができます。ぜひお手に取ってごらんください。
(CS成長センター 佐藤祐子)

『10代から始めるキリスト教教理』大嶋重徳 著
四六判240頁 1,760円(税込)