『イースター~あたらしいいのち~』 加藤潤子さんの原画展が開催されました

イースターを挟んだ3月29日(水)~4月11日(火)の2週間、銀座・教文館3階ギャラリーステラにて加藤潤子さんの絵本『イースター~あたらしいいのち~』の原画展が開かれました。実はこの原画展、2年越しの願いがようやく実現したものでした。『イースター』が出版された2021年の春、お披露目をかねた出版記念原画展をと計画しながらも、コロナ禍で無期延期となっていたのです。
著者の加藤さんはもちろんのこと、出版元であるいのちのことば社、そして教文館のスタッフの皆さんにとっても、待ちに待った原画展。編集・営業スタッフともに大張り切りで、ダイレクトメールや掲示用のパネル作成、原画の運搬・展示をお手伝いし、オープンの日を迎えました。
会場には、絵本『イースター』の原画全点の展示のほか、加藤さんが1点1点絵付けを施したイースターエッグやクラフト雑貨、手製本のミニ絵本、「しゅっせきシール」のミニ原画などが絵本とともに販売され、訪れたお客様は楽しそうに手に取っておられました。
絵本『イースター』は、好評の既刊絵本『くりすます』の姉妹本として出版されたものです。聖書物語を絵本にして届けることをライフワークとして取り組んでいる加藤さん。イースターの出来事をできるだけわかりやすくありのままに伝え、読者である子どもたちに何かを感じてほしいと、復活したイエスと実際に出会った弟子たちに注目して物語を組み立てました。何度も四福音書を開き、弟子たちが何を目撃し、何を感じたのかを追体験するように読み込み、イエス様への愛に奮い立つ心の軌跡を物語に込めました。
コロナ禍の山を越えイースターの喜びに満ちた春に、この物語をたくさんの人に知っていただけたことは大きな喜びです。2年遅れの原画展は、私たちにとっても忘れがたいものとなりました。
(出版部・藤原亜紀子)