初めて教会に行ったら…⑪

福音点字情報センター協力委員 矢板ホーリネス教会牧師
田中敏信

帰りの玄関で

 私が初めて礼拝に出席した教会から帰る時の、玄関でのことです。受付におられた方に「よかったら、住所を教えてくださいますか。教会の催し物などの案内をお送りできますので…」と声をかけられました。住所を言い、その方に書き留めていただいたように覚えています。でも当時、私は一人暮らしでしたから、手紙がきても読めないなあ…と思いました。また、別の方から「これ、来月の催し物の案内ですが、点字じゃなくて…」と申し訳なさそうに言われた記憶もあります。「はい。ありがとうございます」と、さわやかに受け取りました。
 教会の玄関には、教会案内や集会のちらし、伝道用のトラクトなど、いろいろ置いてありますね。「点字ではないから、目の見えない方にお渡しできない」?いいえ。トラクトでしたら、福音点字情報センターで点字のものを数種類発行しています。教会で用意していただき、目の見えない方にお渡しくださる時に、「これ、点字なので、私には読めないんですが『○○』という小冊子みたいです」とお渡しすると、受け取ってもらえると思います。「私も点字が読めないんです」と断られたら、「あっ、そうですか」と明るく諦めましょう。
 ところで、最近の目の見えない人の中には、トラクトに自分のスマホをかざして操作し、スマホから聞こえる音を聞く…。そんな人がいます。スマホのカメラで書かれた文字を取り込むと、アプリが読み上げるのです。写真やイラストは「犬と猫が、こちらに手を振っているイラスト」と説明したりします。私はスマホのカメラを本棚に近づけ、並んでいる聖書の参考書の中から、目的のものを見つけ出したりします。アプリが本の背表紙を順に読み上げてくれるのです。
 さあ、玄関。「靴をお出ししないと!」ですか。以前、本誌(2023年1月号)に書きました。目の見えない人に、自分の靴の場所を覚えておいていただくとよい、と。でも、スマホで自分の靴を、靴箱の中から見つける。そんな人がおられるかもしれませんよ。
 「闇の中に住んでいた民は 大きな光を見る」(マタイ4:16)

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会計報告 2025年7月1日〜2026年4月30日
■収入の部

献金 1,679,886
点字文書頒布収入 260,606
合計 1,940,492
■支出の部

印刷費 180,272
頒布活動費 1,583,912
事務局費 7,436
合計 1,771,620
次期繰越 168,872