点字によってキリストを!

福音点字情報センターの働きは、今日も

いのちのことば社 執行役員
(福音点字情報センター担当)

相澤直実

 これまで当センターの機関誌として年4回発行してきました「ザ・てんじ」ですが、今後はこの「種まき」に合併してお届けすることになりました。その合併第1号では、私たち「福音点字情報センター」の歴史と働きを紹介します。

■ 歴史

 EHC(全国家庭文書伝道協会)の総主事であった田中光氏が、目の見えない方々にも福音を伝えたいとの重荷をもち、点字トラクトを作成したことがこの働きの始まるきっかけとなりました。その後、聖書通信講座や、雑誌「百万人の福音」の点訳もなされるようになり、1973年、正式に、いのちのことば社の中に一つの部門として「盲人伝道部」が設立されました。その後、新改訳聖書や単行本の点訳も行い、墨字の本(一般的な活字の本)とほぼ同額で提供しています。

■ 現在

 日本には視覚障害者が約164万人、今後は高齢化に伴ってその数は増えると予想されています(2007年日本眼科医会)。しかしその中で点字利用者の割合は減る傾向にあり、この働きへの需要は、部門設立当初に比較すると減っている現状です。現在、視覚障害者への福音文書の提供は、点字だけでなくBES版(点字用データ)やテキストデータ版(雑誌のみ)でも行っています。
点訳の場合、テキストデータをパソコンの自動点訳ソフトで変換させますが、その後の点字校正作業が欠かせず、ボランティアの方々がその労を担ってくださっています。

点字版『聖書 新改訳2017』。バインダー38冊もの分量になる
■ 福音点字情報センターの組織と予算

 福音点字情報センターは、いのちのことば社の宣教室に属しています。しかし、点訳・点字印刷を担ってくださるボランティアの方々、また協力委員会(委員長 影山範文師)の支援によって活動を続けています。そして何よりも、皆様からの多くの献金によって支えられている働きです。点字出版物の制作コストは墨字の5倍かかりますが、墨字本とほぼ同額で提供しています。この不足分が献金によって補われています。
 今後、この「種まき」誌上にて年4回、当センターの働きを紹介します。引き続きこの働きを覚えて、お祈りとご支援をお願いします。

聖書 新改訳2017』点字版 完成感謝礼拝 ご案内

 『聖書 新改訳2017』の点字版が2019年8月に完成しました。
 ここまでお導きくださった主に感謝し、共に喜ぶ礼拝を計画いたしました。ぜひお越しください。
 ※視覚障害者向けに手引きがあります〔要予約〕

日時 2020年1月25日(土)午後2時~3時30分
会場 いのちのことば社チャペル
(東京都中野区中野2-1-5、JR中野駅南口から徒歩約10分)
※席上献金あり

会計報告 2019年7月1日〜10月31日

■収入の部

献金 2,520,032
点字文書頒布収入 71,699
合計 2,591,731

■支出の部

印刷費 610,117
頒布活動費 1,038,572
事務局費 19,870
合計 1,668,559
当期繰越 923,172