初めて教会に行ったら…④

福音点字情報センター協力委員矢板ホーリネス教会牧師
田中敏信

点字の聖書

エルサレムに向かわれるイエス様に、大声で助けを求める盲人バルティマイ。主は弟子たちに言われます。「あの人を呼んで来なさい」(マルコ10:49)
こうして教会の礼拝に来られる目の見えない方。まず席に案内します。次は?「点字の聖書をお渡しするんでしょ!」と。それが…。私が牧師をしている教会での、しばらく前の出来事です。目のお見えにならない女性が、目の見えるご友人と一緒に礼拝に来られました。早速、玄関の本棚の点字の聖書を持っていき、「これ、点字の聖書ですが…」と声をおかけしました。すると「私、点字は読めません。10年くらい前に目が見えなくなったもので…」と。「あっ、そうですか。じゃあ…。説教の中で私が聖書を読みますから、聞いていてください」と切り抜けました。でも、そうなんです。目の見えない人は誰でも点字が読める! ではないのです。
実は私自身、正直言って点字は苦手です。失明したのが中学1年。それから点字のぶつぶつした所を、指先で読み始めました。同級生の中には小学1年の時から点字を読んでいる人もいて、これがスラスラと早い。でも私は、3年くらいかかって、やっと授業についていけるかどうか…。それから何十年も過ぎ、毎日、点字の聖書も読んでいます。でも点字はまだ苦手。まして40代50代で点字をお始めになるとしたら、難しいだろうなあとお察しします。極端な言い方をお許しいただくなら、点字が読めなくても、必要な情報を得る手段は、他にもあるのです。耳から聞こえる音声情報もあり、今ではパソコンもスマホも、音声で読み上げてくれます。
「じゃあ、点字の聖書は必要なの?」そうですよねぇ…。でも教会には、ぜひ一組用意しておいてくださいませんでしょうか。讃美歌も一組。そして教会に目の見えない方が来られたら、いつもの基本です。その方に聞いてください。「点字の聖書と讃美歌がありますが、お使いになりますか?」と。「はい」との答えだったら…。続きは次回。

点字図書、図書データ(BES版)案内

『LGBTと聖書の福音 それは罪か、選択の自由か』
アンドリュー・マーリン 著 岡谷和作 訳

「同性愛は罪」「聖書はゲイを禁じている」と信じてきたアメリカの福音派から提起された第三の視座。イエスの愛は同性愛者コミュニティにどのように届くのか。福音の良い知らせとは何かを、現代の最も先鋭化した問題から考える。

点字版 全4巻(BES版あり) 1,800円/墨字版 1,980円

会計報告 2023年7月1日〜2023年12月31日
■収入の部

献金 1,460,214
点字文書頒布収入 117,548
合計 1,577,762
■支出の部

印刷費 173,580
頒布活動費 1,009,920
事務局費 200,889
合計 1,384,389
次期繰越 193,373
❖活動維持献金のお願い❖

当センターは、視覚障害者にイエス・キリストの福音を伝えるため、聖書、書籍、月刊誌、歌集、トラクト等の点字版を発行しています。点字書籍の制作には墨字の書籍の約5倍の経費がかかりますが、墨字と同額で販売しています。
差額については、献金で支えられています。点字書籍を廉価で提供するためにご支援いただけましたら幸いです。