「種まき」発刊のごあいさつ

いのちのことば社社長 岩本信一

 ことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。 Ⅱテモテ4:2

 2020年10月をもって、いのちのことば社は創立70年を迎えます。
 1950年、戦後の荒廃した日本において、日本人の魂を愛し福音を伝えるために、TEAM(ゼ・エバンゼリカル・アライアンス・ミッション)の宣教師たちによっていのちのことば社が始められました。日本人の識字率の高さを知り、有効な手段として「文書伝道」を中心に、地域教会に仕えながら福音を伝えてきました。その間、多くの教会、クリスチャンの皆様に私たちの福音文書を用いることにより、支えていただきました。また、諸教会から送り出され、職員として仕えてくださった同労者の存在も、欠かせない支えでした。そして、何より主なる神様が私たちの先頭に立ち、その御手と御腕によって支え続けてくださった歩みでした。心いっぱい感謝し、主の御名を賛美いたします。

 さて、私たちは創立当初よりおもに出版・販売という方法で事業を運営し、宣教活動をしています。資金を投じて文書・グッズを出版・制作し、それを販売し収入を得、その収益を新たな出版・制作の資金とする。その繰り返しの中で経費を賄い、活動を続けています。70年にわたって、変わることなく使命を継続できたのは、皆様に購入していただくことが大きな原動力でした。
 一方で、私たちの働きの中には、教会やクリスチャンの方々の祈りと献金によって立ち上げられ、続けてきた「宣教室」と呼ぶ働きがあります。その中に、トラクトを制作し、まだ福音を知らない方に配布する「EHC」(全国家庭文書伝道協会)、視覚障害者に福音文書を提供する「福音点字情報センター」があり、その機関誌として「たねまき」(月刊)、「ザ・てんじ」(季刊)をそれぞれ発行し、支援してくださるメンバーの方々に定期的にお送りしてきました。
 創立70年を迎えるに当たり、2誌を合併し、新たな宣教広報誌としてリニューアルしたのがこの「種まき」です。これまでの「たねまき」と「ザ・てんじ」の内容に加え、いのちのことば社の宣教室の働きである「子ども宣教室」「ゴスペルボックス」「バイブルラーニング」の働きの宣教計画・祈りの課題・支援の必要なども紹介してまいります。購読無料ですので、教会として、また個人としてお気軽にお申し込みくださり、ご利用いただけたら幸いです。

2020年1月

★ゴスペルボックス

 2010年、創立60周年記念として、移動キリスト教書店ゴスペルボックスの運行を開始しました。これまでの走行距離250,000㎞、訪問教会数は延べ3,000になります。キリスト教書店のない地域の教会で、祈祷会や礼拝でスタッフが文書伝道の証しをしつつ、本・グッズ・CDなどを届けています。特に北海道・九州・沖縄・離島への訪問は採算が取れませんが、毎年出かけています。
※ゴスペルボックスの巡回レポート、訪問予定は「ゴスペルボックス」オフィシャルサイトで。
https://wlpm.xsrv.jp/gospelbox/