聖書をもっと身近にする、新しいガイドと情報発信 ことば社75周年 特別企画

2025年、いのちのことば社は創立75周年を迎えます。戦後間もない1950年に、リヤカー付き自転車「福音車」を引いて図書販売からスタートした歩みは、今日まで一貫して「福音をすべての人に届ける」ことを使命としてきました。その節目の年にふさわしく、今年は聖書理解を深めるための新しいガイドブックや復刊企画、さらにオンラインでの情報発信など、多彩な企画を皆様にお届けします。

◆『カラー新聖書ガイドブック』改訂新版

価格7,700円(税込)

まずご紹介したいのは、『カラー新聖書ガイドブック』です。原書のThe Lion Handbook to the Bibleは、最新の第6版までに30以上の言語に翻訳され、発行部数は累計300万部を超える実績を持ちます。今回、日本語版も全面的に改訂され、判型は横189×縦234ミリ、本文800ページという充実の内容で刊行されました。
創世記から黙示録まで、聖書全巻を通して解説する本書は、聖書を読むための頼もしいガイドとなります。巻頭の「聖書入門」では構成や背景、動植物、暦、翻訳の歴史などを紹介。続く旧約・新約の解説部分では、各書の概要と難解な部分をわかりやすく整理し、聖書の流れをつかむ手助けをします。巻末には詳細な用語索引があり、まるでミニ聖書辞典のように人物・地名などを調べられます。
さらに本書の特色は、ビジュアル資料の豊富さにあります。700点以上の写真やイラスト、70点以上の地図、20点を超える図表を掲載。遺跡や風景の写真は聖書を文章だけでなく映像として理解する助けとなり、地図は出来事の舞台を一目で把握できるよう工夫されています。また、世界史とリンクした年表も収録され、時代背景をつかむのに役立ちます。
改訂新版では、旧版(2011年刊)からさらに進化しました。サイズが大きくなり、レイアウトが刷新されて読みやすくなったほか、写真が100点以上新しいものに差し替えられました。加えて、新しい研究結果を反映した9本のコラムが追加されています。たとえば「悪はどこから来るのか」「新約聖書における貧富」など、現代の読者が直面する問いに応えるテーマが盛り込まれています。
専門家による150以上のコラムは聖書学から歴史、社会問題にまで及び、バランスの取れた解説と大胆なレイアウトは、初心者から研究者まで幅広い読者に応える内容です。聖書のそばに常に置いて活用したい一冊です。

◆復刻される名著

75周年企画の一つとして「いのちのことば社 限定復刊企画」を実施いたします。この企画では、長らく品切れとなっていた、いのちのことば社の古典的な名著や、次世代に残したい信仰良書の候補17点の中から、ご注文が一定の数量に達した書籍を「限定復刊」として少部数重版します。10月より小社HPで告知を開始し、お申し込みの締め切りは2026年2月末日、入荷は4月以降の予定です。
C・H・スポルジョン、D・M・ロイドジョンズ といった19世紀から20世紀にかけて多くの人々に影響を与えた牧師・説教者の著作も復刊候補に入っています。キリスト教信仰の深みを示し続けてきた名著の数々を再び手に取ることができるこのチャンスをぜひご活用ください。

◆オウンドメディア「INOKOTO」今冬オープン

また、インターネット上にオウンドメディア「INOKOTO」を今冬オープンします。ここでは聖書や信仰生活に関する情報を配信していきます。キリスト教用語の解説記事、信仰生活に関わるテーマや証し、書籍からの抜粋紹介、全国の教会案内まで多彩な情報を掲載予定です。玉石混淆のウェブの世界にあって、信頼できるキリスト教情報を発信する拠点を目指します。キリスト教に関心を持つ方々にも開かれた場となることでしょう。

これまでの75年の歩みを感謝するとともに、新しい一歩を踏み出します。聖書を愛し、そのことばを通して歩むすべての人に、これらの企画が大きな助けとなることを願っています。